もっとあなたを知りたくて
緊張した90人近くの顔と、少し疲れた阿部さんの顔、BUKATSUDOのみなさんのキリッとした面持ち。
全員の顔が見える状態で臨む講義、熱意の圧がこんなに強いとは。思わず眉間がびりびりくる。
企画メシのこれまで、そして今日から始まる道のりを説く阿部さんの声から「伝えたい」という思いがにじみ出るのを感じた。
企画ってなんだろう
企画とは何か。
企てを込めれば、旅行の計画も、100人を動かすプロジェクトも、みんな「企画」。その根っこには「誰かに何かを感じて欲しい」という思いが必ず入っている。
誰に向けて、何を伝えたいのかによって、企ての道筋は変わっていく。進む方向を見据えながら、しっくりくる道筋を探す必要がある。
そんなお話を伺っていて、いい企画というのは、うまく作られた道をスピードを落とさず通って、スッと心に入ってくる企画なんだろうなと思った。
華麗にしなやかに、道の小石を避けながら踊ってくる企てもあれば、全ての障害を120センチの肩幅で跳ね除けて、心に人型の穴をバコーンと開けて突入してくる企てもあるだろう。(わたしの広告のタイプはそれに近いかもしれない)
そんな企てを見て生まれた「推したい」という感情は「伝えられちゃった…!」という衝撃、思わず感じたときめき、揺さぶられてしまったことへの危機感、そんな感情がないまぜになった、一目惚れみたいな気持ちなのかもしれない。
ちなみにわたしはひねくれ者なので、ドアがあるのに窓からそっと入ってくるタイプの企画に弱い。
実はあなたのファンです
その後のブレイクアウトで多くの人と話して感じたのは「自分の弱みを見つめる人が多い」ということ。
まっすぐな人は、足りなかった、もっといい方法があったと悔やんでいた。データ収集のノウハウを持つ人は、データだけでなく、他にも強化すべき要素があったと振り返っていた。
リミットを意識して喋りきれなかったけど、時間が許せば、こんな素敵なポイントもあったよ!と、全員にもっといいところを伝えたかった。この人のここがいいけど、自分も近い部分がある…あ、自分のこういうところってもしかしたら凄いかも…と、願わくば気づいて欲しかった。
チャンスを見つけて、あなたの広告のここが好きです!と作者に直接伝えられる時、ファンになった気分でちょっとときめいたのも楽しい瞬間だった。木村さんとお話しできた時は「SOUの人だ!」と少し芸能人に会った気分になったし、じんぼさんと同じグループになった時は、何を喋っていらしても低音の振動が脳をほわ〜んと揺さぶってきた。
そして、推した人と会いたくて、ブレイクアウトルームが繋がる瞬間は結構胸が高鳴った。でも会えず、少ししょんぼり。
ただ、そんな中嬉しいサプライズもあった。わたしを推してくださった岡本さんとまさかのマッチング。「笑顔がいいね!感動メモ書きましたよ」と言ってもらった時は、思わず照れてちょっとかっこつけてしまった。移動中でお喋りできない方がわざわざチャットで「好きな広告です!」と伝えてくれた時は、ルーム退出後再び割り振られるまで、しばらくもじもじしていた。
なんか、好きの交換ってかなり甘酸っぱい時間だ。
あ、もしかして、わたしは誰かに好きを伝えるのが結構好きかもしれない。
もっとあなたを知りたくて
講座以降、以前からTwitterで繋がっていた企画生たちの輪郭が、少しずつ見えてくるようになった。
この人は心からLisaが好きなんだなぁ。
この人の書いた文章も面白いけど、欲しいものにガンガンぶつかっていく姿勢はもっと面白い。
この人、意外とかわいいキャラが好きなんだ。
この人、いつもいろんなツイートを拾って学んでリプライして、マメでえらいな。
この人、学校の課題と並行して企画メシの課題をやっていて、バイタリティがあるなあ。
あら、この人とこの人は友達なんだ。確かに感覚も近い感じがする。
この人の過去の仕事、色彩がめちゃくちゃかっこいい!
この人はいつもすぐリプライを返してくれるけど、いつ休んでいらっしゃるのかしら。
リプライもDMも送らないけど、企画メシアカウントのタイムラインを眺める時間は、SNSをチェックしているというのに、結構心おだやかだ。
あなたのことを知って、解釈して、それぞれに違う「好き」を伝えるチャンスを狙いたい…と思ったけど、TwitterとかFacebookとか、伝える手段はもういくらでもあるじゃん。
ということで、これからのわたしの課題は「好きと思ったら、即伝える」に決定しました。
では、早速ここまで読んでくれたあなたへ。
よかったら、白いカーネーションの花言葉を調べてみてください。
ではまた、講義で。
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