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【なかがわよしのの61曲カヴァー企画】「悲しみは雪のように」浜田省吾
温泉の卓球台でナナミはフガジと遊んでいる。ブラウン管テレビからは画質の悪いお笑い番組が流れていて、爆笑。「浜省とか長渕とかさあ、彼らのファンに憧れるフシがある」とナナミがラリーが続くよう正確に、フガジの打ちやすいポイントに打つ。「永ちゃんとか?」とフガジは初心者なりに丁寧に返す。
「若いアイドルにハマるのとは違うし、生き様まで真似るじゃない? 羨ましい」
ピン、ポン、ピン、ポンと続くラリー。
「オレ、嵐とかさ、別に嫌いじゃないけれど、そういうアイドルが好きだって言われちゃって、その子に覚めちゃうことあったな」
無難にラリーでまだまだ先へ行けそう。
「前の彼女?」
「うん、まあ」
「わたしも同感かもな。若い男に夢中になるのは、深みがなく浅はかとさえ思ってしまう」
「そういうこと公言しない方がいいよ」
「するかよっっ」
唐突にナナミがスマッシュ。その球がフガジの額にピンポンしたので、「彼氏になってよ」とナナミは笑った。
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