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【400字小説】花束をもらっても嬉しくない

なんかこの2、3日でフォロワーさんがグッと増えて戸惑っている。大抵が金儲けの輩か、自己顕示欲の塊か、偽善者かで、虚無感に襲われるよね。もうこれ以上、閲覧数も増えなくていいから、静かにやらせてくれ。スキ返しにもフォロー返しにも労力を使う。

こんなつもりでnoteを始めたわけじゃない。シンプルに、ただ楽しく書きたいだけだったじゃんか。でも裏腹にnoteという海に沈んでいたくはない、見つけて欲しいっていう、気持ちもあったな。そういう意味ではフォロワーさん、見つけてくれてありがとうだ。

「来週のモニカの発表会、見に行ける?」と妻が聞く。ユリとコーヒーの匂いが漂う狭いキッチンルーム。「花を飾るのも悪くないわね」と妻が言ったそれは昨日、送別会でもらったもの。「こんなオジサンに花束なんて気がどうにかしている」と言いそうになって、危ういところで口にチャック! スマホの通知音が立て続けに。またスキのお知らせだ。Yeah.

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