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【400字小説】解説のつもりだったはず

そのプレイリストの曲は、わたしの血であり、骨だ。
青春だったかもしれない。
今だって春っぽい青のなかを全力失踪している、孤独。

上から影響を受けた順番。
カッコつけて選んでいない。
純粋に人生に影響を与えた曲を選んだ。

だから若い頃によく聴いたダサい選曲が多いけれど、
誰だって青かったし、今だってそうかもしれないんだ。
思春期から革命期、闇期や激躁期を
越えて軽躁期の現在へ。

音楽は鳴り止まないし、
なんならわたしが鳴らして見せるさ。

こんな細胞たちで、なかがわよしのは出来ている。
時代遅れも最先端も引っくるめて、
音楽をアイスてる。
1アーティストにつき、1曲までという縛りも
なかなか痺れるね。
誰かに聴いてほしいなんて
微塵も思わないからな。

たったひとりいるとしたら、KID Aさん。
わたしの恥を受け止めてくれた方です。
生々しい傷跡が生き抜いてきた印だ。
壮絶だ、朦朧だ。
めまいがするぜ。
巨体を揺らして会いに行って、5時間聴かせたい。

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