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【400字小説】あなたはわたしなの?そうでしょう?

読んだことがあるのは書いた記憶があるせいなの。気づいてる?

わたしのふりをしないで。自分のままでいて。でも、そうしないのがあなたらしさ?

校庭のど真ん中で待ってる。「わたしはあなた!」って叫んでみようかな。聞こえるかな?

ドシャ降りで聞こえないかも。でも愛は届くよ。自分自身を愛しなさい。信じてるって言えよ。言えない?

「遺影はイエ~イ」ってピースサイン?

何度言ったらわかるのさ。不謹慎にもホドがあるんだ。すべてを忘れて、生きているのか。聞いたことも見たことも口にしたものさえも忘れる。年老いたからって言ってばかりさ、そういうことね。確かに書いたのはあなたなの。わかってる?

ウザい疑問形の連発を思い出してよ。娘とふたりっきりの夜8時ちょうどに書いたじゃない?

今のあなた、未来のあなたは知らないと言うんだろうね。《知らない》じゃなくて《忘れた》だよ。今度手紙をください。それなら証拠が残るからさ。わかった?

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