見出し画像

【400字小説】市街血

凄惨な事件から数年が。
あれは天罰が下ったのだ。
死んで当たり前だ。

それよりも中原昌也さんの
回復を祈っていた、
心の底から、実は今でも。

どんなに惨たらしい事件だったとしても、
因果応報ということで、
恋なんてしている場合でした。
どうでも良かったんだ。

あれから一致団結する気配もないし、
喧嘩は続いている。
仲良し倶楽部でいいじゃないか、
あれに関しては。
それと我々の顔をよく見てくれれば、それでいい。

顔は誰しも、どこかしら、ひん曲がっている。
左右非対称。
美しすぎるのは整形のおかげ。
でも、美しさを求めてどうなるのだ。

あんなキャッチコピーなんて寒気がしたぜ。
駅前で血が流れて時間切れのタイマーが。
時限爆弾が爆発して、気味が悪かったですね。

マイケル・ジャクソンは生きている。
儚いなあ~。
でも、中原昌也さんは、
わたしにとって、
どんなに埋もれても、永遠のヒーロー。
伝説より記憶に残る。
鮮血にさえも叶わない、魅力が。
生きろ。

◆◆◆

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?