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ユーロ2024決勝トーナメント1回戦



①スイスvsイタリア(2-0)

劇的なグループリーグ突破によってイタリアが勢いのまま行くかと思っていたが、

蓋を開けてみればスイスが圧倒する試合。

というより、イタリアの攻撃の糸口が無さすぎて残念だったし、
守備もあっさりやられすぎてイタリアらしさを全く感じなかった。

カラフィオリの出場停止が響いたのかもしれない。


一方でスイスはドイツ相手にも互角に戦い、
今大会のダークホースになり得る可能性大。

DFアカンジ、GKゾマーの2人の壁はかなり厚い。

それに加えて中盤ジャカの安定感。

やはり真ん中の軸がしっかりしているチームはそう簡単に崩れないなという印象。

スイスがベスト4、決勝に行くのも十分有り得るのではないだろうか。


②ドイツvsデンマーク(2-0)

グループリーグ3試合をほぼ同じメンバーで戦ったドイツはこの試合もほぼ同じ布陣。

CBとWGザネくらい。

相手に分析されてきたと言うよりは、ドイツの選手に疲れが見える感じがする。


そんな中で、審判のドイツよりのジャッジもあり
難なく勝利。

デンマークは良いチームなだけにここで見られなくなるのが残念でならない。


③イングランドvsスロバキア(2-1)

イングランドは選手の質とやっているサッカーが比例しない。
期待外れ。
監督が…

色々な意見を目にしているが、
その中でベリンガムは過大評価じゃないか?

と疑問に思う人が多くいたと思う。

正直、自分も初戦こそは流石と思ったが

その後のパフォーマンスを見ていると、彼に期待し過ぎていたのではと思ってしまった。

そんな疑いを晴らすかのような一発。

結局、90分の内ほとんど何もしていなくてもたった一瞬で仕事ができてしまう。

Cロナウド、メッシ、ネイマールなど

あの選ばれた選手にしかできないモノを彼も持っているのだなと思った。


89分で負けを確信して帰ったイングランドサポーターの動画を見た。

スタジアムの外でゴールを知り、喜んでいたが
その表情の喜びの奥に後悔のようなものを感じた。

サッカーは最後まで何が起こるか分からない。

ベリンガムにありがとうと言いたいです。笑

諦めない気持ちを思い出させてくれて。


④スペインvsジョージア(4-1)


劇的なグループリーグ突破を決め、勢いに乗るジョージア。

グループリーグを無失点で危なげなく突破したスペイン。

立ち上がりのジョージアの出方をみて、W杯のモロッコ戦を思い出した。

スペインなんか負けるかも…

ワンチャンスからジョージアが先制点。

ボールを支配し続けるスペインと奪ったら2.3人でカウンターを仕掛けるジョージア。

今大会のスペインは見ていて本当に楽しい。

両WGの破壊力、中盤トライアングルの安定感はドイツと並んでトップクラスだ。

ただ、ボールを支配し続ける、し続けられる布陣なだけに、
被カウンターへの怖さがある。

この試合も終わってみればスコアの開いた結果だったが、
次のドイツ戦、スペインはボールを持ち続けることができるのか見どころ。

個人的には、ドイツがボールを保持する展開になった方がもしかしたらスペインの両WGのカウンターが発動できていいのではないかとも思う。

色々な予想ができる本当に楽しみな一戦だ。


⑤フランスvsベルギー(1-0)


今大会のフランスは内容だけでいうと本当につまらない。

グリーズマンがシーズンの疲労なのかずっとパフォーマンスが悪いのが気になる。

それでも勝ってしまうのがフランスの強いところ。


⑥ポルトガルvsスロベニア 0(3)-(0)0


ベスト16で唯一フルで観ることができなかったが、
この試合の一番重要な部分は観ていたからそれが全てだと思う。

CR7のPK失敗とぺぺの痛恨のミス。

それを助けた若手選手たち。

ポルトガルはこの試合を経て間違いなくチームとして更に強くなったと思う。

今まだ一人でチームを引っ張ってきたロナウドがあんな形で助けられるなんてドラマすぎる。


PK戦でいつもなら最後のキッカーを務めるが
最初に出てきた時は鳥肌が立った。

助走の仕方を試合中とは変えてきたが、

あの助走はユナイテッド時代のCL決勝で当時チェルシーのチェフに止められた時にすごく似ていたからヒヤヒヤしてしまった。

が、同じ失敗を繰り返さないのがCR7。

メンタルの強さ、やはり超人。

とにかくポルトガルが勝って良かったと思った。

次のフランス戦

CR7に憧れるエムバペとの対決。

新たなドラマに期待。


⑦ルーマニアvsオランダ(0-3)

グループリーグ最終節こそグダグダだったオランダだが
やはりチーム力は高い。

オランダの攻撃陣が爆発。

8点くらい入っていてもおかしくなかった。

クーマン監督だが期待以上にいいサッカーをしているのではないだろうか。

決勝に行くオランダの姿を見てみたいと思わせてくれる。


⑧オーストリアvsトルコ(1-2)

フランス、オランダを退けて一位突破しダークホースになりつつあったオーストリアだが
セットプレー2発に沈んでしまった。

トルコの快進撃を見ているとユーロ2008を思い出す。

まさにミラクルターキー。

次節の相手オランダからセットプレーで得点するのは難しそうだが
どう戦いを挑むか。

トルコの快進撃がどこまで続くか注目したい。


番外編


今大会を見ていてすごく気になることがある。

それは、コーナーキック時に投げ込まれるボトル。

守備側の国の選手が自国サポーターに止めるように促す姿もよく目にする。

ユーロデザインのあのボトルはかわいいと話題になっていたが、
ボトルの素材とピッチの距離が近いこともあり
簡単にピッチ内に投げ込まれてしまうのは少し残念だ。


以前から試合の勝敗は選手だけでなくサポーターなどにも左右されると書いたことはあるが

そのような行為でプレーの邪魔をするのは少し違うと思う。


そして、その投げ込まれるものはボトルだけでなく

靴の時もある。

恐らく履いている靴を脱いで投げているのだろうけど、

帰り道は裸足で帰るのか?

サポーターのその試合にかける思いが強すぎて驚きを隠せない。


だけど、なんの試合だったか覚えていないが

そのサポーターの投げた靴をキーパーがどかした直後にシュートが放たれ、

失点していた。

見た感じ、完全にその靴のせいではないが、

その行為をしていなかったらもしかしたら防げた失点かもしれない。


やはり余計なことはしない方がいいんだなと感じた瞬間だった。


時に冷静さを失ってしまうほど熱くなるスポーツがサッカーである。


大会を通して色々な国のサッカーへの情熱。

国を超えた繋がり。

本当にサッカーの素晴らしさを日々感じることができていて

ずっと見ていたいなと思ってしまう。


でも選手たちの疲労かなり溜まってそうで

お願いだから壊れるようなことだけは起こらないでくださいと願うのみである。


次回ベスト8の感想を書くのが楽しみです。


Vamos España🇪🇸


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