ラメン

キングオブコント準決勝に進むことができた。本当に良かった。全くもって終わりじゃない。ここからもうひと踏ん張りしないと嘘。
せっかく頂いたチャンスを無駄にしないと、死ぬ気でやるぞと、そう、敬愛するライバルと同じように思ってる。人それぞれニュアンスは違えど、みんな本気で来る。本気勝負、僕らは別段アドバンテージが無いから(かといって他の人に何かしらかのアドバンテージがあるのかどうかも知らない、僕らはあまりにも何も知らない)、ともかくも本気で行くほかない。

一晩明けてのナルゲキは、結果発表翌日ならではの緊張感があった。たくさんおめでとうと言ってもらえた。死ぬほど悔しいだろう人も、おめでとうと言ってくれた。
今までおめでとうを言う側の立場が圧倒的に多かったからあまり分かってなかったけれども、へぼいパフォーマンスをしようものなら一つ一つのおめでとうにめちゃめちゃ失礼だなと、嬉しい気持ちを感じる以上に一枚一枚緊張感、プレッシャーが重なっていくような思いだった。上等だ。絶対頑張りたい。
本当に頑張る人、結果を出す人はこんな所信表明をぽちぽち打ち込むことなく、ぽちぽち打ち込む時間があるならさっさと優れたアイディアをぽんぽん生み出していく。うるせえ。僕はこれでいく。ずっとこうしてきた。なんかあるたび、新しくコントを作るたびに今年はよりいっそうふがふがポチポチやってきた。これでいく。




本当は今日、劇団かもめんたるを見に行く予定だった。残念ながら公演が中止になってしまった。配信を楽しみに日々やっていく。

そもそもいつ観に行くか予定する時に、悩んだ末に準々決勝よりは後の日程にしようと思った。もし戦いより前の日程だったならば、見終わった後になにか食らいすぎてしまって、自信がなくなったり、フォームを崩してしまったりしてしまうんじゃないか、そういう怖さがあった。進出発表より後に見に行かせてもらおうと思った。僕はいちいち食らいすぎてしまうきらいがある。
う大さんのコント本を読み終わった後に興奮して、脳内の血がぎゅんぎゅん巡った気がして、台本をたくさん直した。その直後のネタ見せで「元々あった良さが完全に消えてしまった」と言われ、「めちゃめちゃ確かに」と思った。ちょっとしたぎゅんぎゅんで崩れてしまう危うさがある。

そういうわけで、準々決勝より後に観劇させてもらうことにしていた。
準決勝進出の結果が出て、とっても嬉しくて、どこかこう、神様に報告しに行くような、そんでもって次なるお告げをもらいに行くような、なんかそういう思いで観劇を心待ちにしていた。

結果的に公演が中止になってしまった。中止になるというのは本当に劇団自体にも相当なダメージがあるはずで、ひとえに残念で、ともかく人にしても劇団にしてもいろんなことが無事でいてほしいと思う。

その一方で、僕にとっては何かこう、今日の今日見れなかったことに対して運命的な何かがあるんだと思ってる。今見ずとも、1人で(2人で、宇野は僕が本来観劇するはずだった時間にロフトのライブでメイドさんに変身している)立ち上がってしっかりやっていくんだぞと、そういうお告げと思ってる。
コントを見て欲しい。見て欲しい人に見てもらうためにともかく必死こく。そういう思いでともかくやっていく。




結果発表の夜、ともかく嬉しくて、でも気も引き締まって、カフェに入ろうにもなんもかんも集中できなくて、カフェを出てひたすら歩き回った。誰か芸人に会いたいけど誰に会っていいか分からない、ともかくグツグツと、悶々と、汗だらだらで一歩一歩踏みしめて歩き回った。

高田ぽる子


めちゃめちゃ仕上がった高田ぽる子に会えた。可愛くてウケた。客引きの最中なのに準決勝おめでとうございますと言ってくれた。喋ったり写真撮ったりしてたらボーイのお兄さんが何事かと近寄ってきて申し訳なかったしビビったけど、お兄さんも一緒になって祝ってくれた。


ナルゲキとか、太田プロとか、その他応援してくれてる人たち、みんながさらに喜んでくれたら最高だろうと思う。俄然がんばる。

あなたの素敵サポートが、僕を素敵クリエイティブにします。