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6/29・30

【👞】
人生で初めてレインブーツを買った。
レインブーツというのは、みんながどれほどの必要性を感じて、どれほど購入に至っているのか見当もつかない。足元を見てみたら、結構履いてる人がいるような気もするし、そう思ってみればやっぱりガンガンにスニーカーで頑張ってる人が大半を占めているようにも見える。そもそも「レインブーツ」と露骨に表現するものなのかもよくわからない。「雨の日用のブーツ」ぐらいの言い方をするものなのかもしれない。

ボロボロのスニーカーを日々頑張らせ過ぎていたので、雨の日はともかくも憂鬱だった。憂鬱ながらどう抗って良いか分からず、申し訳程度に靴下を多めにスタンバイさせた状態で無謀に挑んでいた。
なんの天啓か、「ブーツ買おう」と思い立った。意味わからんくらい足がびしゃびしゃ(ぐちょぐちょ)になった日の夜、「ブーツだろこんなん」と思った。
わざわざこんなん言うことでもないくらい、普通の大人からしたら造作もないことなのかもしれない。でもレインブーツの話をしている人を周りに見たことがない。マジで分からない。恥ずかしいのかもしれない。許して欲しい。


いざ買ってみて、履いてみて、本当にもう、心が晴れやかになっている。晴れた日より晴れている。こんなことがあろうか。
雨が降っている時に感じる不快感の半分以上は足元から来ているということが分かった。
雨に濡れたコンクリートを踏み締める全能感、さすがに水溜りに足を振り落とすようなアホはしないが、そっちがその気ならやってやるよと、いつでも踏みつけてやるよという勢いだった。

梅雨がちっとも苦じゃない。あんまり降らないに越したことはないけど、全然容赦しないで欲しい。暑いし。まだまだ新鮮にこんなにウキウキできるかと、新鮮に自分にびっくりしている。
自身の経済力の無さを、物欲がないということにさりげなく置き換えてきたが、お金を持ったらば意外に覚醒するものがあるかもしれない。お買い物の可能性にチャレンジしたい。お金が欲しい。そしてまた頑張れるというものである。



【🍺】
大学お笑いの同級生、熊ちゃんがこれからちょっと仕事が忙しくなる可能性があるということで、そうなる前に一度集まっておこうと招集を掛けてくれた。

ほそ〜がツギクル終わりで、「負けてしまったぜ」みたいな顔をして(してなかったかも)合流したけど、芸人以外のみんなは今日ツギクルがあったことはおろか、ほそ〜が白金ヘアーであることも、ましてこれがもっとゴリっとした金髪を経た後であるということも全く把握していなかった。
「どうした!なんだその髪は!ええ!」などと捲し立てられていて、普段からお笑いに触れていなかったら確かにそりゃそうなのかと思ったし、僕は僕で普段からほそ〜と一緒にいすぎるのかもしれないな、などと思ったりした。


みんなそれぞれが人生を戦ってて、収入もわりとバラバラ、忙しさもバラバラ、それでも以前と同じことで揉めたり、新しいことで笑ったりするというのはとても貴重だった。

前よりも少しだけ、今の自分たちのこと、何を頑張っていて何が嫌なのか、何が嬉しいのか、そういうことをはっきりした思いで伝えることができるようになった気がする。覚悟が決まってきたんだと思う。
その分だけ仲間たちのことももっと深く理解できるようになった気もするけど、実際のところは分からない。まだまだ定期的に、顔を突き合わせていくんだと思う。こういう場だから聞けるほそ〜の話も、貫ちゃんの話も、泉の話もそれぞれ貴重だった。
ちょっとやることがあるので、しぶしぶ帰ることとした。泉が「中田とカラオケに行きたいんだよ」と言ってくれたのがじんわり嬉しかったが、しぶしぶ次回に持ち越させてもらうこととした。



新ネタライブが近づいている。
最後になるかもしれない。忙しくなったらやる必要がないから。面白いものを見せるから是非来て欲しいし、もうそうないことかもしれないから来て欲しい。変えていくんだ全部。オラついていく。

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