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固定ギヤ自転車に乗ってvol.2

ピストで走る場所
 最初はストリートでスキッドしてたので、普通の公道である。これは、三重県の田舎でも多少危なかった(笑)都会でノーブレーキが検挙させるようになった頃、NYでRED fuck critという公道をフェンスで囲ってコースとしたクローズドサーキット型のピストレースがが開催され始めた。これがピスト乗りの福音になる。公道をノーブレーキで走るのは、ブレーキ付けなくてもいいメッセンジャーだらけのアメリカや日本と同じ競輪があるがノーブレーキokの韓国でも危ないのには違いないのだ😅
 競技性を出して、安全を考慮して、試行錯誤しながら思い切り走れる場所を提供されて、ピスト乗りは全世界でこのレースの開催を待ちわびた。そして大会の規模が大きくなるにつき、開催側の能力が求められる様になる。大メーカーもこのムーブメントを無視できなくなりスポンサーに名乗りを上げる。
 このムーブメントに興味を持ってアメリカのRED fuck critに乗り込んだ人がいる。
 日本の現役競輪選手で自転車店主、生粋の自転車バカ、児玉選手である。彼が実際にレースに参戦し、その自由で楽しい雰囲気や運営スタイルを肌で感じ、日本に持ち帰ってくれたのである。それがSfidare Crit である。
  ウチから1時間とちょっとで行ける長良川の河川敷、リバーサイド平田で河川敷公園の舗装路の一部をクローズドサーキットに見立てて一周2kmほどの四角いコースだ。
 河川敷なので風の影響をかなり受けるし、遮るものはほとんど無い。5つのコーナーと長いバックストレートと緩やかなS字カーブがまた走りにメリハリが必要で面白いのである。ここで、ストリート・ピストのコントロールの基本を学べる。加速に減速、コーナリングにスタンディング、スタートのペダルキャッチから、固定ギヤ自転車を走らせるスキルを身につけられるのだ。最近お国に帰ってしまったのが残念だが、jasmine というカナダ人が児玉さんのsfidare crit チームにいて、熱心にコーナリングの極意「dive❗️」を教えてくれていたのが懐かしい。徐々に参加人数も増え、噂を聞きつけTOKYOから駆けつけてきたり、大阪からも参戦があったり、最近では女子の参加も増えてきており、賑やかだ😉
 この動きを真似して各地でピストクリテの大会や練習会を開催する動きが出始めているのは大きな収穫だろう👍
 

 大会や練習会以外では、ベルと前後ブレーキを付けて、自己責任で走るしか無い。私はもっぱらこのスタイルで車とほとんど出会わない地元のルートを走っている。
 本当は、イギリスの丘陵地帯のようななだらかな何処までも続く道を走っていたい気もする。それはロードパスという固定ギヤだけどタイムトライアルのために作られた自転車が最も合うらしい。
 まあ、ギヤ比さえ大きく間違わなければ、どんなコースでも走れてしまうのが固定ギヤ自転車の面白みでもある。なんてったって大昔はそれでアルプスを登ったり降りたりしていたのだから(笑)

 令和2年7月18日土曜日、Sfidare Crit のレインボースポーツサーキットでナイターでの講習会andレースが開催された。
 このカートのコースはcritに合っているようだ。少しだけ高低差があり、一周は900mちょい、リズム良く回れるためか、非常に楽しく走れるし、何周も回ってしまい、何時ものリバーサイドよりも走りやすいと好評のようだ。
 残念ながら夕方のスコールでコースが濡れてしまい、何人か滑って落車していた。コース自体にテクニカルな難しさは無いので、慣れてくると自然とスピードが上がる。すると調子が出てきたところで、スピードのせいで滑る。この繰り返しで、自分のスキルなりの安全マージンを考えなければならなかった。
 晴れの日中のグリップがしっかりと残る状態で、フルコース走ってみたいですね!
大阪でやったbikeloreの会場は小さすぎたけど、テクニカルで観衆からはコースが一望できるため、非常に盛り上がった。雨で乗る方は大変だったけどね(泣笑)

さあ、コレを読んだあなたはいつ走り出すのだろうか(笑)

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ここからは少し⁉️マニアな話に付き合っていただこう🤣

crit専用機とも言えるCinelli Vigorelli steel 2018
雨でスリッピーなコースに対応させてステムを反転してポジションをアップライトに。
ハンドルはcinelliのVai400mm幅。ステムは同じVaiの110mm。84°を反転させて6°Up。
ギヤはF50×R17Tの2.94倍。児玉さん(Pro)が試走でこのコースは48×16Tの3.0倍で行きますとインスタにUpされていたので、アマチュアの私の脚力ならコレくらいかなと。
クランクは昔のD/AのPCD130mmのロード用172.5mmに、USEの50Tチェンリング。
ペダルはシマノのMTB用SPD。クリートキャッチがし易いので気に入っている。
セッティングバッチリで非常に周回し易かった。登りですんなり回していけるし、下りのホームストレッチでは追い込みの回しにも対応出来た。
 蛇足だが、今回のホイールは自慢のカンパ・sheriff starハブでNJS供給品のレアモノである。
普通、カンパのピスタハブにはネジのピッチが違うので、日本のNJSで使ってるコグやロックリング・ナットは使えない。そう、その昔、日本の競輪に参入するためにJIS規格を取っていたのである。だからハブ本体にも、ナットにもNJSの刻印がある。そのハブのデザインに合わせて、最新のリム、H plusSONのArcheの36Hで組んだ。タイヤはシュワルベのONE 23c。転がり軽く、グリップもある方だけど、これでも怖かった。
 この日だけは25cのスギ目ありのパナのエボ26Cあたりが良かったかも(笑)

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写真は2枚ともM.Kanekoさんから提供してもらってます。ありがとう😊

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