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鳩居堂と豊島屋と

毎日1つくらい何か書こうと思ったけど、外に出ない生活だとなんともネタに困る。そこで最近久しぶりに出かけた買い物のことを書こうと思う。

ユニクロと鳩居堂がコラボしたトートバッグがどうしても欲しくなった。

鳩が二羽仲良くしているトートバッグである。かわいい。こんな世の中なのに通販してくれないというのでわざわざ買いに行った。人が多い。勘弁してほしい。銀座の鳩居堂もこれまた繁盛している。特に用事はないのでなかなか訪れる機会もないのだけど、一歩店舗の中に入った途端に文香や墨のにおいがするのがたまらない。ここ10年くらい、いい筆を買って、久しぶりにかなや連綿の練習をしたいな、と思っている。思ってるだけである。

鳩といえば、鳩居堂のほかに豊島屋(鳩サブレーの会社)も好きだ。

豊島屋は毎年8/10に「鳩の日」として送料無料にしてくれたり、コラボグッズを出したりするので楽しみにしている。なお今年は「鳩三郎」の模様の入った印鑑である。ペラペラのトートバッグに「鳩三郎」がプリントされているものがもれなくついてくる、だった時もある。あまりのペラペラ具合に不安になるので使えないな、と思っていたけれど、これはこれで旅行時のパッキングに大変役立つのである。旅行行きたい。。。。

リアル鳩には追い回して蹴散らした記憶もあれば、勇気ある一羽にとびかかられて怖い思いをしたこともある。パンくずのおこぼれを狙っているのかと思ったら、私の持っているパン本体まで狙っていたのだ。まさか鳩にやられると思わず取り落とし、鳩氏の目論見通りパン本体は鳩の群れに奪われた。

よく見ると鳩は怖い。どこを見ているのかわからないし、脚なんか恐竜の進化先を思わせるゴツゴツである。

小学校の時、大掃除で窓を大変きれいにした後すぐに窓めがけて鳩が激突した恐ろしい記憶も薄れずに保持している。これは会心の作、とばかりにきれいにした窓にはくっきりと鳩氏の魚拓ならぬ鳥拓のような痕が残り、「鳥って意外と汚れているしべたべたしているんだな」と思ったことを覚えている。小学校はうっかりしたのどかな田舎にあり、体育館袖の待機場所?的なところに鳩氏が巣をかけたこともあった。

多分用務員のおじさんがどうにかしたんだろうと思う。6年間変わらぬおじさんだった。毎年、校庭の銀杏を生徒総出で拾い、拾ったぎんなんを食べられる状態にして一人1合分くらいずつ配ってくれるのだ。手作りのぎんなん剥きマシーンなどもあり、多才な人だった。ただ、このおじさんの顔が近所に野菜を売りに来ていたおじさんの顔と重なって思い出せない。でも、鳩みたいに平和な顔をしていた気がする。

鳩は意匠だけは好きだ。本物というか、生き物は愛おしくも、恐ろしい。

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