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「鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎」

劇場映画「ゲゲゲの謎」です。どういうわけか女性に人気だそうです。着流し、白髪、痩身長身色白の鬼太郎父がポイントでしょうか。

もう公開から時間が経っており、今月にも早々にアマプラに来るというタイミングなのですがまだ上映してたので観てきました。

ベースとなるのは原作漫画「鬼太郎誕生」の巻。

僕が小学校6年生の時に読んだエピソードです。1985~1986年というとアニメの第三期シリーズが放映中。ボンボンでは水木プロ作画の幼少年向けコミカライズが連載。マガジンでは通常シリーズの原作が連載してたんじゃないかなと思います。

ボンボンコミックスの方は3巻くらいまでしかないので、当時もっと読んでみたい!と思った僕は、マガジンの単行本の方も買うことにしました。

実は子供のころヘンな癖がありまして・・・

それは「発売されてる単行本は最新刊を買う」ですw
これはどういう意味かというと第一巻よりも進んだ巻の方が「絵が上手くなってて見やすいから」です。話を順に追わなきゃなのに?w(そうでないのもありますが)特にキン肉マンとかがそうだったんですが、時代が進むに連れて絵のタッチが変わる作品はゴマンとありまして、そういった事の影響なんです。(水木先生のタッチはこの時1巻だろうが10巻だろうが完成されてるんですが)

そんなわけでゲゲゲの鬼太郎、その時の最新刊(確か17巻)から買うのですが、これに掲載されてたのが「鬼太郎誕生」でした。どっちかというと本筋からそれたスピンオフ的な、番外編的扱いのエピソードでした。これは鬼太郎のポップさ皆無!w 終始グロい描写で綴られた、しかし謎を明らかにした心残るエピソードでした。

映画の方はこのお話の前日譚に当たり、そこを拡張した新規創作エピソードとなります。映画の方を最後まで見ていると、その展開は全く別物で、原作に登場するお話とは繋がらないのかな?と感じるのですが、エンドロールで見事に水木原作の流れと描写に矛盾することなく父、母、血液銀行の行員水木氏、鬼太郎の誕生に繋がっていきます。

「この目で息子の成長する行く末を!日本の未来を見てみたい!」
鬼太郎誕生というより「目玉の親父」誕生の物語だったのかもしれません。


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