あからさまにヤモト=サンデッキなのだ!【ニンジャスレイヤーTCG】
本稿では前回(貴方はそれを読んでいなくても特に問題はない)に続いて、ブースター第二弾で登場したカードからヤモティストの観点で何枚か言及しつつ、大盛況に終わった2024年8月24日「最強ニンジャ決定戦」の思い出を軽く振り返ります。
宇宙は1枚のカードから生まれた(Part 2)
第二弾カードリスト:
ブースターパック #2 カードギャラリー | 株式会社TCG (tcg-corp.net)
第二弾において、ヤモト=サンに直接関係のあるカードは1枚のみ。しかしその1枚こそ、PRカードとしてのみ存在するかに思われていたあの幻のカードでした。
ヤモト・コキ◆ゲイシャ
最強クラスのイラストアドを誇る、ヤモティスト待望の1枚。パッと見の印象ではカラテもジツも序盤では脅威にならず、ピーキーな性能をしていると思っていました。しかし実際ウケミでアンブッシュするインターラプト持ち耐久3というだけで価値があるうえ、コスト1ゆえに素引きしても普通に出せるフットワークの軽さも総合して、ウケミ持ちヤモト=サンの中でも特に使いやすいカードと言えます。これの登場により、《ヤモト・コキ》《ヤモト・コキ◆ゲイシャ》《オリガミ・フェニックス》から成る「ヤモト・コキ出張セット」の概念が誕生したと言ってよいでしょう。
また、第二弾でもヤモト=サンと相性のよいカードがいくらか登場し、ヤモト=サンデッキの可能性を拡張しています。
タカギ・ガンドー◆ピストルカラテ
ついに登場したコスト0のフリーランス。ヤモト=サンはシルバーキー=サンとの相性のよさがカードとしての注目ポイントのひとつですが、このガンドー=サンもまたシルバーキー=サンとマッチします。特にエテルをひとつも使わずにシルバーキー=サンと並べることでキャラクターを展開しながら、ヤモト=サンのイラストが描かれた強カード《切り上げる 切り下ろす》をエントリーするためのエテルを残しておきやすくなった点が革命的です。
ロード・オブ・ザイバツ
貴方はご存じだろうか……秘匿されたロード・オブ・ザイバツの正体について、一部の界隈で或るひとつの説が囁かれたこと、そしてそれに基づくと思われる、若い女性の姿をしたロード・オブ・ザイバツのウキヨエが複数存在していることを。ロードはもはや広義のヤモト=サン関連カードと言えるだろう。
ヤンナルネ
オヒガンからキャラクターを1枚手札に加えるか、ザイバツを2枚まで手札に加える。ザイバツならなんでもいいので同名カードを回収できる。あとはわかるな?
【ヤモト・コキ】あるいは【フリーランス】においても、オヒガンから手札に回収してお得なカードは実際多いです。イラストにヤモト=サンの腕が描かれたヤモト=サン関連カード《スーサイド》とこのヤンナルネで疑似的なループを組むことも可能です。
マルノウチ・スゴイタカイビル
コストは4と重いものの、デッキから素ヤモト=サンを2人同時に呼び出せる破格の能力。他にもフリーランスならザクロ=サン+ガンドー=サン(ピストルカラテ)の組み合わせなど、様々なことができます。
テストに出ないよぉ……
手札が減りがちなヤモト=サン(フリーランス)デッキにおいて、1エテルで3枚ドローできるのは実際貴重。手札を捨てるのも状況によってはメリットとなります。
俺たちの絆パワーで、必ず倒してみせる
そして来たる2024年8月24日、公式大会「最強ニンジャ決定戦」が開催されました。賞品である《ヤモト・コキ◆ゲイシャ》(刻印入りPRカード)を求めて、ヤモティストの端くれである私もまたキョート・リパブリックよりさらに西にある潜伏拠点からジャンボジェット機に乗ってネオサイタマ入りし、会議室使用予定に「最強ニンジャ決定戦」と書かれた異常オフィスビルへとエントリーしました。
正確な参加人数は把握していませんが、パッと見ではオニタマゴ・スタジアムのUNIXが爆発しかねないくらい多数のニンジャたちが押し寄せ、盛大に行われた「最強ニンジャ決定戦」。
まず一番に申し上げたい絶対的な感想として、チョー楽しかったです。
カードゲーム自体は他にもやっているのですが、「競技」レベルの大会に出るのは実質初めてだったので、最強ニンジャ決定戦が始まる前は単純な緊張に加え、お互い本気で勝ちに行くイクサに対して或る種の恐怖を感じていました。しかし蓋を開けてみれば、もちろん皆さん全力で勝ちには行きつつも、『ニンジャスレイヤー』というコンテンツの面白さを全力で楽しむという気概に満ち溢れておられました。
『ニンジャスレイヤー』という作品自体、「本気度」と「エンターテインメント性」のようななんかをまったく同時に成立させる異次元のコンテンツですが、そういった固有のアトモスフィアが、あの会場にもそのまま現出していました。
ここからは蛇足めいていますが、戦績としては、なんと午後の部まで生き残ったばかりか、「12人」→「シックスゲイツ」まで勝ち残り、「Top 8」刻印入り《ヤモト・コキ◆ゲイシャ》を授与される栄誉に与かりました。サイオー・ホースな!コトワザ!カワイイ!カワイイ!
ここまでの記載からわかるかもしれませんが私は所謂ファンデッカーであり、当然本気で勝ちには行きましたが、戦績自体は要所で引きが上振れした結果に過ぎないと思っています。従いまして「入賞者が教える!構築と勝ち方!」みたいなやつは肌に合わないし需要もないし一生やりませんが、思い出の保存としてデッキレシピは掲載しておきます。今回は賞品のゲイシャ欲しさからヤクザに魂を売り、信仰心をかなぐり捨てた構築となっています。本稿で紹介したカード、半分しか採用してないやんけ……。今後はヤモト=サンの枚数を増やしつつ、よりヤモト=サンと友好的な関係にあるキャラクターで固めていけたらと思っています。
俺たちの満足はこれからだ
ニンジャスレイヤーTCGにまつわる今後の動きとしては、11月のブースター再販まで少し落ち着くことになります。カードプールとしては当分今のままということになりますね。
しかしながらダイハードテイルズさま公式サーバにおける大会開催の可能性が示唆されおり、相当ワクワクしています。最強ニンジャ決定戦のときよりもヤモヤモしいデッキを持って行きたいですし、死線ヤモト=サンやザクロ=サンを活用していきたい気持ちがあります。
ニンジャアトモスフィア摂取全般で言うと、ここしばらくはTCGに偏っていたと言わざるを得ません。購入して以来起動していなかったSteam版『ニンジャスレイヤー ネオサイタマ炎上』もやりたいですし、何より本編追い付きメントしなければなりません(本稿執筆時点で『ゲイシャ・フラッシュバック』までしか読んでいない)。
こうして書くとTCGについてはなんかが散漫になってカラテが落ちそうな感がありますが、ニンジャアトモスフィアを多角的に満遍なく摂取するアクティヴィティの成果は、巡り巡ってTCGカラテにも還ってくる……あの最強ニンジャ決定戦を経験すると、なんだかそんな気がしてくるのでした。
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