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十三機兵防衛圏をやった

メチャクチャ評判が良く一切ネタバレが流れてこないのでさらに良いのだろうなと思っていた十三機兵防衛圏をやった。結論から言うとこれは星雲賞なので(俺の中で決まったので)、SF好きな人は全員プレイしてほしい。

十三機兵防衛圏は基本的にアドベンチャーゲームだ。上の画像のように「崩壊編」「追想編」「究明編」と分かれているように見えるが、キモは「追想編」、つまり13人がどういう経緯を辿って「機兵」と呼ばれる巨大ロボットに乗るかというところだ。これがすごくて、13人それぞれのストーリーは並行して進めるし、時系列はポンポン飛ぶし、実は記憶を無くしていたり勘違いしていたりするので、最終的に真実が見えてくる過程をメチャクチャ楽しめるのだ。

懲りずにニンジャスレイヤーで例えると(こいついつもニンジャスレイヤーの話してんな)、「ロンゲスト・デイ・オブ・アマクダリ」中の「フェアウェル・マイ・シャドウ」と「ニチョーム・ウォー」のようなものが13人分ある感じだ。「この主人公の視点だとここに繋がるのか!」「このシーンの背景で彼らが喋っていたのはこういうことか!」とかそういう感じを全編で楽しむことが出来る。バトルゲームである「崩壊編」も並行して進めることになるんだけど、これは彼らがロボットに乗った後の話であり、さらに究明編の一部時系列とは並行した時系列なので、14本目のストーリーとも言える。「究明編」はストーリーのアーカイブなので、記憶の曖昧なところを適宜補完できる。

問題はこの…種々のSFギミックを余すところなく使い、時系列が複雑に絡み合ったストーリー構造が楽しすぎるため、内容について一切話せないところだ。「高校生たちが巨大ロボットに乗って敵と戦うSFアドベンチャー」これしか言えない。これしか言えないのに、それ以外がものすごい。SF…神林長平…攻殻機動隊…80年代リスペクト…そういうものが好きな人は好きだろう、ただどういうところかは言えない。

とにかくこれはすごいSFで、かつこのストーリーの読ませ方はゲームだからこそ出来るものなので、もう全員プレイしてくれと言うしかないんだということがわかった。現場からは以上です。

この焼きそばパン大好きマンしかスクショに出てこないのは、これくらいしかネタバレにならないスクショが出来ないからなんだ。わかるね

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