読書の記録”運転者”
久しぶりに、読んだ本の感想書きます。
今回読んだ本は喜多川泰さんの”運転者”という本です。
●はじめに
初めて、この本を目にしたのは昨年のこと。
通院先の近くにある書店でタイトルと表紙に惹かれながら、帯を読んだことが始まりだった。通院先まで1時間半。持って帰るのしんどいなぁ。また今度、家の近くで買おう!と決め帰宅。
その後は思い出すこともなければ、見かけることもなかった。
そして先日。
バイト先のシフトが大幅に削られていた。店長に理由を尋ねたが
”感情的に削った”という理不尽な理由であったため、直属の上司に報告。
労基署や法テラスへの相談を視野に入れ、予約をとっていたとき、無料で生活相談に乗ってくれる機会があることを知った。場所は電車で30分ほどのところ。生活圏内ではないけれど、頻繁に出没するところではあったため、足を運んだ。
その帰り道。電車に乗ってわざわざ、わざわざ時間をかけてきたのに
嫌な話だけして帰るのもなんだかなぁと思い、都内ににはあまり展開されていない本屋さんに立ち寄った。
気がつくと、ふと目にとまったこの本を購入していた。
●あらすじ
主人公岡田修一は保険の営業職に転職して2年目。
契約をした保険の大量解約があり、「なんで俺ばっかりこんな目にあうんだよ」とつぶやいた。
そのとき、ふと1台のタクシーが近づいてくるのに気が付いた。
●感想
いま、このタイミングでこの本を読めてよかった。
この本は、いま読むために出会った。
心からそんな気がした。
運を転ずる者で“運転者”
運は”いい””悪い”で表現するものではない、運は”使う”“ためる”で表現するもの。
心にささる言葉はたくさんあった。
ただ、今の私が忘れかけていた大切なことを思い出させてくれた言葉たちがそこにはあった。
今、目の前にあること、目の前で起こっていることに精一杯で忘れていた、大切なこと。
いつもの私が大切にしていたこと。
ペットボトルを投げられたとき、けがをしたことも
勝手に回復を定義されたことも
自分の誕生日、親に弟の結婚・妊娠話をされたことも
ぜんぶ、ぜんぶ、自分に必要だから起こった。
ペットボトル投げられたあと、
その場が自分にとって心地よくない場所であること、疲れている自分に気が付いた。
だから、距離をとった。
時間の使い方を考えた。本当に好きなもの、心地よいことを探した。
たまに更新するこのnoteもその一つだ。
誕生日の日、弟の話をされたあと
たくさん泣いて、たくさん話きいてもらって、
出した答えは”いろいろな人がいるからね”ということ。
色々な場所に、いろいろな人がいて
物事の問題や本質が理解できない人や、企業も一定数あるということ。
そんな価値観を得ると同時に忘れていたもの。
何事にも興味をもつということ、
楽しそうと思って挑戦すること、取り組むこと
目の前の理不尽を一度、忘れてただただ、目の前の人を大切にすること。
視線をあわせて
”ありがとう””お疲れ様””おはよう””こんにちわ”
挨拶をかわすこと。いつもニコニコしていること。
忘れかけていた
毎日に必死になっていた。
だけれど、本当に大切なこと。
いま、目の前に怒っている理不尽なこと、法令違反について戦っている
そして、なんとなく見えているその先の世界が
これからの私にとって素敵な未来につながる第一歩でありますように。
●本の詳細
著者者 喜多川 泰
ジャンル 文芸・自己啓発
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