泣き虫

僕は世界で一番の泣き虫
泣き虫はダメなんだ
泣いてちゃ何もできない

僕は世界で1人っきり
僕には家族も誰もいない
僕は泣き虫だから
ダメなんだ

寝る前に失態を注意された小1の息子
「してしまったことは仕方ないけど、それを黙ってたのはいけないよ」
そこから唐突に泣きスイッチが入り、涙が止まらなくなった息子が
泣きながら口にした言葉

泣き虫でいいじゃない
泣いたっていいじゃない
泣きたいだけ泣けばいいよ

何を言っても全否定してひたすら泣きじゃくる息子

こっちまで泣けてくる

君は一人じゃない!
父ちゃんも母ちゃんもいるでしょ
一人だなんて言わないで

ようやく落ち着いたかと思ったらそのまま寝息をたてて寝てしまった

母ちゃんはただただ切なくなったよ

君に寄り添えていないのだろうか
君を“一人”にさせてしまったのだろうか

未熟な母ちゃんでほんまにごめん

母ちゃん、君を絶対一人にせんから
母ちゃん、君を守るから
母ちゃんはどんな君も大好きやから

憎まれ口たたく君を憎らしく思うことはあるけれど
だけど君は母ちゃんにとって宝物

泣きたいだけ泣いて強くなれ
涙の数だけ人は強くなるらしいし

それまではそばにおらせてな

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