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平本蓮選手の味わい方

本日、RIZIN38の記者会見をYouTubeで視聴していましたところ
メイウェザー選手 対 朝倉未来選手の際に
平本蓮選手がメイウェザー選手の通訳という体で参入して
謎に適当な通訳を披露して
朝倉未来選手を挑発しだしたんですね。

僕はクスッと笑うと同時に
強い既視感を覚えました。
これは僕の好きな味だけど
格闘技じゃない・・・なんだっけ・・・
しばらく考えました。

そして
ゲゲゲの鬼太郎のねずみ男というキャラクターが浮かびまして
平本蓮選手はソレにそっくりだなと感じたのです。

ねずみ男

僕はねずみ男というキャラクターが大好きなんですよね。

ねずみ男というキャラクターは
強い敵が出てくると
毎回、裏切って鬼太郎の敵に回る人物でして
虎の威を借りる狐だし
小物なんですけど
アニメの鬼太郎が勧善懲悪で予定調和すぎるので
ねずみ男の人間らしさに共感する僕がいるんですよね。

この映画がねずみ男を語る上では欠かせない作品です。

これに気付いた時に
平本蓮選手の味わい方にも気付けて嬉しく思いました。

スポーツ選手ではなくショーマンな訳です。

そもそも格闘技がスポーツなのかショーなのかってのは微妙なラインですからね。

格闘技の醍醐味というと
男が裸一貫で一旗あげてやんぜ!という
オラ付き具合を楽しむ事でして
ヤンキードリームなんですよね。


僕は世界最強に挑む裸一貫の男というストーリーに
毎回、酔いしれるのです。

この時の川尻達也選手の涙は美しかった

やっぱり
堀口恭二選手とか
トフィック・ムサエフ選手とか
朝倉未来選手 対 ルイスグスタボ選手とか

カッコよかったですよ。

田舎から出てきた男が東京で活躍する
日本から世界へ
発展途上国から先進国へ殴り込み

こういったロマンを楽しんでいるんですよね。

なので東京生まれの東京育ちだと
最初から終着点でロマンがないんですよね。

やっぱり田舎から東京に出てきて
カッコつけていて欲しい
これは僕に地方出身者のコンプレックスがあるから
味わえるコンテンツなんでしょうね。

その点、魔裟斗選手は最高ですね。

しかし、
誰もがああいう風には成れないですよね。
JAPAN MMAが世界的に見て弱いって事は
格闘技ファンにも知れ渡ってしまっている訳で
どんどん軽量級に目線が移っていっていますし
PRIDEの時代とかと比較すると
正直、フライ級とか小さすぎて迫力が無いので観ていて面白くないけど
日本人は50キロ代で頑張る他、仕方がないのかなって気持ちで
妥協して観ています。
(軽量級でもダスティンジョンソン選手やボクシングの京口選手のサンドバックのダブルフックとかカッコいいんで、観る選手に寄るんですけどね)

そんなエンタメMMAの色が強まってきている昨今
平本蓮というオジャマキャラが登場することにより
全体の味わいに一つ深みが出るというか
雑味といってもいいのですが、種類が増えますよね。

ぷよぷよのおじゃまぷよ

今までタイマンの邪魔するキャラは格闘技界には居なかったんですよね。
神聖な土俵を茶化すというか・・・
見方に寄っては舞台としての格が一段下がるとも取れます。

格闘技界のフジモンとでも評しましょうか
天下を取ることは諦めて
その上で生きることを選択している姿が人間味があって
大変おいしゅうございます。

FUJIWARAのフジモンさん

なんというか
日本人らしいというか格闘家の理想形らしくないというか
(個人的には格闘家には尖がっていて欲しい。)

平本蓮選手の強者や権威にヘコヘコする姿が
カッコ悪いんだけど新鮮ではあるので
今のところ笑ってしまうんですよね。

ある時は
長谷川賢選手
ある時は
セルジオペティス選手
ある時は
フロイドメイウェザー選手
に擦り寄る姿が
すごく人間味があって宜しいですね。

石渡伸太郎選手をポイ捨てするところも
ねずみ男っぽくて笑ってしまいます。

今頃、メイウェザー選手に朝倉未来選手の技術体系を伝授して
媚び売ってるんだろうなーなんて想像ができて二度三度おいしいです。

仮にそうだとしたら
他のプレイヤー側に視点を移すと最悪だなーなんて思いますね。

特に真面目な人ほど嫌うだろうな・・・

この迷惑お邪魔キャラって立ち位置はプロレスですね。

個人的には格闘技には崇高な精神と肉体を求めてしまうんですけど、
近年のSNSのおかげで
~~家って肩書の方々が、ただの輩って事実が散見しているので
そんな幻想はとっくに吹き飛んでしまっています。

だからといって大企業の~とかの評価が上がる訳でもなく
人間のしょうもなさ、みっともなさを
そっくりそのまま野趣溢れる状態で味わう日々です。


消費者側としてはコンテンツは何でも味わえた方が楽しいですからね。

ノートに落書きした姿で残っていた平本蓮選手


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