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人との縁が切れる時

 視点を変えると、捉え方が変わるのは当然だ。
 交流があった人との縁が切れたなと感じた時、それは自分にとって良い縁ではなくなったから。
 自分にとってその人との交流は、プラスではなくなったから。

 それはいい。
 そういう考え方もありだろう。

 自分と相手との魂のステージが変わったから。
 程度の低い人間との繋がりは、マイナスしか生まない。
  と、考えるのはどうなんだろう。

 ふと、そんなことを思った。
 疎遠になった人の言動を振り返った時に、さもありなん、と考える自分もいる。
 しかし、それってとても上から目線であり、そういう思考を持っている自分自身が、実は程度が低い人間なのではないだろうか。
 相手にとっての毒は、まさに自分自身だったのかもしれない。

 謙虚も度が過ぎると良くないだろうけれども、自分は相手よりも優れているという考えそのものが、浅ましくないだろうか。

 純粋に、相手と自分の見ている場所が変わっただけ。
 どっちが上か、どっちが下か、そんなものに振り回されて良いことは無い。

 けれど、傷ついた自分の心を思い出す。
 報われたいのか、見返してやりたいと思うのか、自分は良い人間であるはずだと信じたいのか。

 所詮人間なのだ、崇高であろうと思う事こそが、おこがましいのかもしれない。
 白と黒で表せないのだから、あの人はあの人、自分は自分。
 それ以上でも以下でもない。
 と、フラットに考えれたらいいのかもしれない。
 そうでありたいと、最近は割と強く思っている気がする。


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