ほぼ日:メモ:20231014

・会うと軽口ばかり叩き合ってる友人と会って、
 あいかわらずしょうもないことを話して笑ったり、
 食事をしたりちょいとカラオケまでして過ごしました。
 ほんっとくだらないんだけど、ちょっとだけね、
 石垣のすきまの雑草くらいのちょっぴりかげんで、
 ああこの話はしてよかったなぁと思うようなこともあって。
 今回も、そういうことが400文字分くらいありました。
 夜中の別れぎわに、ぼくが考えているあるプランについて、
 「それはやっぱり横尾忠則さんの展覧会に行ったという、
 その影響があるんですか?」と質問されてしまいました。
 プランについては、横尾さんには関係ないのだけれど、
 やっぱり、あの展覧会の光を浴びて自信がついたのです。
 「なにをちまちましているんだ、おれよ」と、
 じぶんの臆病さを笑い飛ばすような後押しになったのです。
 冗談ばかり言ってる人も、まじめに「ほう」と言いました。

 横尾さんは、これまでもずっとそうなんだけど、
 「じぶんで勝手に決める」のです、あらゆることを。
 なにを描くか、どう描くか、いつやめるかというような
 創作について、それがいちばん発揮されているのですが、
 生きていること全体に「じぶんで勝手に決める」のです。
 久しぶりに会いましょう、と連絡取り合っていたのですが、
 この時期にという日程にも横尾さんのアイディアがあって、
 ま、それは「あ、なるほどそうですね、はい」なのです。
 しかも、そのときに、「あの店のあれを、
 弁当にして届けてもらって、それを食べよう」と、
 そういう設定も決めているんですよね。
 決めてないより、問い合わせるより、かっこよくない?
 「息をするように嘘をつく」という言い方があるけど、
 「息をするように自由に勝手してる」んですよ。
 ほんっとに、ぼくなんか堅物の律義者の石頭です。
 そうでもないと言いたいし思っているんだけど、
 横尾さんに比べたらねー、ぜんぜん自由じゃないです。

 インターネットをはじめたばかりのころは、
 ネット空間って、無限に広々としてて自由なんだぁって、
 大よろこびしてはしゃいでたけど、そんなことはないです。
 狭苦しく、ちまちましてて、身を固くして、呼吸も浅い。
 フォントサイズ9級くらいで早口でしゃべってる感じ。
 大空の「広さ」をもっと心に持っていたいものです。

今日も、「ほぼ日」に来てくれてありがとうございます。
あと、カラオケはいいね。音楽もことばも呼吸もあるもんね。

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