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ネット情報を信じないで私を信じて欲しい

初めての試みとしまして
仕事の解説といきましょうか。


君とはもう、かれこれ10年以上の
付き合いになるかな。

ケヤキ君。

君はほんと、成長速度が
早すぎるんじゃないかい?

理想は6月と10月の年2回の剪定が必要だけど、予算の都合もあるから…

君とは年1回しか会えないね。

毎年10月になると、君を思う。
この日も10月の中旬。

君は落葉樹だから、これから信じられないほどの葉を落とすでしょ。

だからその前に、剪定をしなきゃね!

元気なのはいい事だけど、ご近所さんには迷惑をかけないように。

さて、そろそろ始めますか!

もさもさ君

樹高は約7mくらいかな。
作業時間は約1時間半ほどで仕上げます。

高所恐怖症の私でも安心して
身を任せられるほど、君はほんとに枝がしっかりしてる。

天端に向かう。

久しぶりだね。
今日も宜しくね。

君に身を任せると、少し安心する。

徒長枝やら、胴吹きがほんとよく
出てきてるね〜

少し、枯れもあるし…

本来なら胴吹き枝は残さず、綺麗に剪定していくけど、君はそうしない。

なんか、ネットやら造園の本には要らない。切る枝として紹介される胴吹き枝だけど…

胴吹き枝でもいい子と悪く子がいる。

来年以降の変え枝として、今回は少し枝を多く残そうか。

天端から始め、基準を作る。

私はどこにいるでしょう?

高い所に登ってるのって気持ち良さそうですね〜

とか、道歩くご近所さんお声を掛けて頂く事あるけれど、

ほんと私、高所恐怖症なんです

とは言えず、ありがとうございます😊
って答えてます。
会話にならないほど、ビビってる。

冒頭でも少し書きましたが、

落葉樹剪定は


夏場に軽剪定
・徒長枝などの枝のみ剪定
・樹形を整えるだけの剪定
秋〜冬に基本剪定
・徒長枝、胴吹枝、蘖(ヒコバエ)など不要枝は全て剪定
・入れ替え剪定など行い、大きくならない剪定

上記の通り。
夏と冬では剪定も違ってくる

全体的に涼しげになってきた

あれ、雲行きも怪しくなってきた。

焦らず、丁寧に…

あゝ親父がこんな事言ってたな〜

庭師がビビりくらいなの方がいい
怖いもの知らずだと
危機感を感じないので、木から落ちる

怪我どころでは済まない。

私はいつも緊張感を持って
作業には慣れないように

いい意味で
ビビりながら緊張感を持って
仕事をしています。

お、私のシルエットも見えてきた

作業も終盤。

ケヤキ君、そろそろ終わるからね!

君には3月〜10月の間
アブラ虫君がいっぱい寄ってきちゃう
から、作業後は消毒もします。

夏場、剪定は出来なかったけど
消毒はしたもんね。

あ、年2回、会ってたね!

雨が降りそうだけど大丈夫!
今日は展着剤も持って来たから。

これを薬に混ぜると葉に薬がつきやすく、また雨に流れにくくなるよ。

庭師にとっては天候の変化は
気にする所。

雨の日などはいつもより慎重に
作業するのはもちろん。
道具も念入りに確認する。

名残惜しいね、そろそろお別れだ

木登り作業も終わり
あとは脚立から届く。

最後の確認をしながら
仕上げしていく。


初代庭師のじいちゃんは
寡黙な人だった。

小作人から、庭師になり、独学で技術を身につけ、土地を広げ、死ぬまで技術を磨き上げた人だった。

そして二代目庭師の親父は
まさに天才の職人だ。

バブル期で庭にかける金額も増えた。
そこで親方は日本庭園を極め、石に拘り、作庭する庭は雑誌や新聞に掲載されるほどだ。

私はまだ何も成し遂げてはいない。
ただ、この仕事に情熱を注ぎ、生涯を庭師として生きる事を決めている。
妻を愛し、子供を守る為、仕事には常に本気である。


さてさて、剪定も無事完了。

ケヤキ君も喜んでくれたかな?

庭師であれば誰でも剪定は出来る
仕上げの質は庭師の質だ。

私は仕上げの質に拘る。
葉を一つも残さず、仕上げる


続きまして、常緑樹の

常緑ヤマボウシ君。

君はまさに近年1番人気と言っても
過言じゃないよね。

ヤマボウシと言ったら、落葉樹。
そんな中、品種改良され

花も実も楽しめる珍しい常緑樹と
生まれ変わったハイブリッド君

さてさて、やりますか!

今、綺麗にするからね。

この子は樹高4m。
作業時間は仕上げまでで40分くらい。

ケヤキ君では胴吹枝でも
いい子と悪い子が居るって
話をしたけど

蘖(ヒコバエ)も同様で
いい子と悪い子が居るんだよね!

幹の根本の台木から徒長枝となる若芽の事

一般的には主軸に栄養がいかなくなる
とか言われてるけど…

これも時代だよね。
この蘖を育てると人気商品の

株立ちの庭木が出来上がる

作業は始まっています

この子の様に目的が目隠しとされ
あんまり樹高を高く出来ない場所には

株立ちの樹木は重宝される

都内とか庭が少し狭くても庭木を
植えたい人はどうか

ネット情報を信じないで
私を信じて欲しい

ヒコバエを切らないで
そのまま育てると…

・栄養が分散されて、成長速度を抑えられる。
・目隠し要素が強くなる
・花が咲く樹木は花芽が多くなり、より一層、花期は楽しめる

まさにいい事尽くしです!

天端が完了、あとは下回り!

私は庭師。
庭木に関してのメリットを
話している事であって…

蘖を切る樹木はモモやカキなど
果実を育てる場合は
栄養を集中させて美味しく果実を
育てます✨

ラストスパート!!

さっきのケヤキ君は落葉樹。
この子は常緑樹。

樹木、剪定時期によって
切り方を変えるのがプロ。

夏場に軽剪定
・徒長枝、胴吹枝、蘖(ヒコバエ)など不要枝は全て剪定
・入れ替え剪定など行い、大きくならない剪定
秋〜冬に基本剪定
・徒長枝などの枝のみ剪定
・樹木を整えるだけの剪定

株立ちだと目隠し要素は失われない

ケヤキ君とは逆になるね。

これもやっぱり一概に全てこう!
とは言わなくて、

落葉樹は夏に基本剪定はダメで
常緑樹は冬の基本剪定はOK

など、それ以外にもTPOで
私は切り方を変えます。

また来年、会いに来るね

いかがだったでしょうか?

今回は剪定について解説しましたが

その他としまして

伐採・刈込・除草・害虫駆除剤散布・施肥・芝生管理・人工芝張り・防草シート・玉砂利敷設など幅広く技術を身につけています。

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