信州なかがわ陣馬形山ヒルクライム 36位

先月に、伊勢志摩スカイラインヒルクライム・ビギナークラス(参照)が後輪のスローパンクで不完全燃焼に終わったため、1ヶ月あけてまたヒルクライムレースに参加してきました。

信州なかがわ陣馬形山ヒルクライムです。

参加した理由

昨年第一回大会で今年が2回目なのですが、実は昨年は台風の影響で中止となっていまい、実質今年が一年目。
知名度がまだないローカルレースにとって、初回大会が中止となるなんて大打撃以外の何物でもありません。
今年も開催する決断をした運営の方々を応援する気持ちが2つ目の理由です。

レース候補に入れていた3つめの理由は、短縮コースの「エンジョイの部」があったからです。短縮コースはそこまで平均実力が高くない=自分でもヒルクライムレースの先頭集団でバチバチできるチャンスがあるかも…と思っていたのでした。

今回は、S井くんと遠征に行く約束を取り付けました。
しかし、エンジョイの部にエントリーしようとしたところ「え~、エンジョイの部でいいんですか~」と言われてしまいました(笑)
確かに、「エンジョイ」という名前がとてもとてーも引っかかります。

脚力はエンジョイレベルですが、これだけ毎月レースに出ている人間がエンジョイを名乗るのもおかしい。
ということで、エンジョイクラスはやめました。
脚力はエンジョイレベルですけどね。これは本当に。

ロードレースよりも絶対的なパワーウェイトレシオが大切なヒルクライムレースにおいて、僕のような一定レベル以下の選手が年代別で表彰台を目指すのは不可能です。
そこで、上位~表彰台を目指すよりも、選手全体の中で自分は何%の位置にいるのかを知ったり、自分の目標タイムを超えるというモチベーションで「年代別の部」を走ることにしました。

そういうのはSTRAVAを使えばソロでも出来ちゃったりもするんですけどね。

1年以上ぶりに、ヒルクライムレースの年代別にエントリーしました。
いつもの練習ではなく、レースという環境のなかで、どれだけ登坂を追い込めるかトライです。

レースまで

レースまでに立てたトレーニング目標は2つ

・減量
・LT走を増やす(峠のリピート・ロングをたくさんする)

です。

しかし、シマノ鈴鹿に出たり色々ありまして、トレーニングに全くモチベーションが湧いてきませんでした。
特に、シマノ鈴鹿が終わったあとは仕事が終わってもだらだらYoutubeをみてたり、休日も寝坊しまくったりと空気が抜けた風船のように怠惰な生活を送ってしまいました。

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怪我などの明確な理由なしに月間1000km乗れなかったのは久しぶりです。
正直情けないです…。

別にトレーニングは距離が全てではなく、強度など距離以外のボリュームも大切ですが

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全くボリュームがなく、トレーニングと言うよりは「ただ乗っただけ」「ただ回しただけ」という緩めのライドばかりで、CTLは下がる一方。
数回、S澤さんに夜練に誘っていただけたときだけはTSS100超えていました(本当にありがとうございます)。

結果、完全な回復月間になってしまいました。

肝心の減量とは言うと、これまたラーメンがとても美味しくて(笑)

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刈谷の「つけ麺らいこう」、おすすめです。

最低限の運動量のおかげででなんとか体重は減らずにキープできましたが、減ることは全くありませんでした。

ということで、事前に決めた目標を何一つ達成できずにレース本番へと望みます。
全く走ったことのない山道だったので、コースの試走は1度だけ行いました。

コース

今回のコースは、11.5km 獲得標高930m 平均勾配8.1%です。

勝負どころは4km地点からの激坂区間、ストラバ上では1.8km 平均勾配12%、最大勾配18.8%です。
激坂区間は本当にしんどい。今まで一番勾配がきつかったのは滋賀県の金比羅山ですが(まだ完登できていない)、10キロを超えるヒルクライムレースの途中でこの勾配はなかなかクレイジーです。

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試走の段階では、この激坂区間で体力を消耗しすぎてしまい、後半の区間で思うようにタイムを伸ばせませんでした。
そこで、以下に前半と激坂区間を体力を温存したままクリアするかがタイムを伸ばす鍵だと思いました。

前半部分は、緩斜面や短い下りが連続する区間があります。
後半区間にも、平坦~緩斜面があり、二箇所短い下りもあります。
下りは斜度がそれなりにあり、一瞬ですがスピードが乗ります。登り返しも加速して通過したいです。

バイク

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前回のヒルクライムレースに引き続きなので割愛しますが、ホイールをフルクラムのレーシングゼロに交換しています。
ギアは52-36 11-28のオーソドックスなもの。
ボトルは直前で後ろのボトルケージを外し、1ボトルに減らしています。

レース

前日は、雨予報だったためモリコロパークで軽く身体を動かすにとどめ、洗車と準備をして早めに就寝。
翌日が降水確率80%のため、チェーンルブは雨用の粘度の高いものです。
起床は2時すぎ、出発は3時でした。
S井くんは直前で不参加になってしまったため、今回もソロ遠征です。

会場の中川村は信州にありますが、乗鞍ほどは遠くなく、高速道路を使わなくても間に合う時間に出発できました。
しかし、会場で眠くなるだろうと少し仮眠をとるために高速道路を使います。

会場着5:30、1時間仮眠をして、6:30に受付。
基本は前日エントリーですが、1000円を支払えば当日エントリーできるシステムです。前泊が必須のことが多いヒルクライムレースでこれは有り難い。

天気は思いっきり晴れです(笑)
前日までの降水確率はなんだったんだ。
良いことですが、晴れなのであればチェーンルブ違うものにしたのに。

7:00ごろからぼちぼちアップ。
今回、ローラーは持ち込まず実走にてアップです。周辺の登坂をL4強度で汗がじんわりするまで踏みました。

トイレを済ませて8:30から並び始めます。

今回のレースは、グロスタイムのマスドスタート方式のため、前に並ぶことが何よりも大切になりますが、並び順はゼッケン番号で予め決められていました。
そのため、来年以降同じルールならできるだけ早くエントリーする必要があると思います。
自分の並び順は真ん中あたり。

目標は50分切り。

9:00スタート

脚を少しだけつかって前に出ていきます。
先頭に出るようなことはしませんが、ゼッケン番号順の並びでスタートしているため、前方に脚の無さそうな選手がだいぶ残っています。登りに差し掛かってスローダウンされると危ないので、出来るだけ彼らは回避したいと。

スタート直後は危険な動きもなく、実に安全なものでした。
しかし、5人ほどの選手が飛び出していきます。
無謀なファーストアタックではなく、表彰台を狙った強豪選手たちの発射です。ついて行ったら自分が潰れてしまうペースなので、見送ります。

第2集団を狙って踏みます。
前半の緩斜面や下り区間で出来るだけ速い選手を使いたいと狙って、なんとかついていけるペースの選手を探します。
第2集団内でも脚力のありそうな数人ほどに先を行かれてしまいますが、後ろから来た選手にちょうど良さそうな人がいたため、激坂区間までひたすらツキイチで粘ります。
狙い通り、緩斜面と下り区間でスピードを落とさずにクリアすることが出来ました。

給水地点でのポカリを獲得して激坂区間へ。

ツキイチしていた選手はそのままの勢いで登っていったため自分にとってオーバーペースになってしまい、止む無く見送り。
自分には後半が大事だと言い聞かせ、パワーの数値を見ながらひたすら4倍で踏みます。
踏みすぎないように、踏みすぎないように細心の注意を払いますが、それでもキツイです。シッティングのまま腰を折り曲げてひたすら踏み込んでいたら、腰が痛くなってきてしまいました。
ダンシングも織り交ぜますが、長く続きません。
試走済みで想定内のきつさですが、きつい。
何人かの選手に交わされながら激坂区間をクリア。

激坂区間を抜けると、コースも半分を過ぎて残り5キロ。
森林区間へ突入していきます。

すぐに緩斜面から下り区間が来ます。
ここでも、1人、速そうな選手を見つけて数人のパックで登り返しもスムーズにクリアすることが出来ました。

あとは、残り1kmまで下り区間はありません。
この5キロを、FTPちょっと上あたりで踏み続けたいと思っていました。
しかし、力が出ない…脚に力が入りません。
FTPはおろか4倍も出ません。
腰もいよいよ痛くなってきました。

思うようにペースを上げられず、数人のパックからも千切れ、単独走に。
腰の痛みに耐えながら4倍も出ないような状況で何人かに抜かれてゴール。

タイムは51:49秒
目標の50分切りはなりませんでした。

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平均204w NP217w IF0.95
FTPを超えるパワーは出せませんでした。

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W'balから分析するストレス値は、激坂区間で非常に追い込まれていることを示しています。
その後、後半区間で黄金のタレです。

後半区間までに体力を全く温存できていなかったか、はたまたメンタルか。
腰が明確に痛かったので、シッティングで踏みすぎた感はあります。
ただ、激坂区間を出来るだけ力を温存したままクリアしようと努力していたことは事実なので、温存しようとしても勾配がきつすぎて叶わなかったというのが現実的なところな気がします。

後半区間の失速はメンタルもかなりあると思います。
スタートラインで、この人は速そう。この人には勝てそうと観察をしていましたが、勝てそうだと思っていたうちの1人に後半区間で抜かされ、千切られてしまったのがかなりメンタルにきました。
ゴール後はひたすら疲労困憊していましたが、まだもうひと頑張りできたような気がします。難しいですが。

ただ、これだけはハッキリと言えます

30Tが欲しかった。

陣馬形山は良いぞ

今回のレースは、スタッフのホスピタリティも素晴らしかったので追記しておきます。

第二回大会、実質は第一回大会ということで、地元のスタッフの方々には慣れていらっしゃらない方も見受けられましたが、比較的スムーズに大会は進行していきました。

特に素晴らしかったのがレース後。

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レース後のメイン会場で、無料の軽食が振る舞われましたが、豚汁・五平餅・アップルパイ・ソフトクリームとかなり充実していました。
こんなに食べられるレースは経験がありません。美味しかったですよ。

また、当日エントリーが可能というのも大きいです。
参加費も富士ヒルなどに比べればかなりお得感がありました。

個人的には地元の方々が作ってくれるこうしたローカルレースがとてもお気に入りです。
末永いレースの継続には参加者の増加が不可欠ですから、今後も参加することで応援していければなと思います。

次回は、モリコロのエンデューロに出場予定です。
秋もレースは盛り沢山です。

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