リトルワールド サイクルミーティング ビギナー 5位

10月20日のレースが終わってからだいぶ経ちましたが、ノートを書きます。

愛知県・岐阜県は手軽に参加できるローカルレースが非常に豊富で、ホビーレーサーにとって本当に恵まれた地域と言えます。
今回参加した愛知車連主催のリトルワールドサイクルミーティングは、だいたい隔月で開催されています。

犬山市にある野外民族博物館リトルワールドが会場です。
起伏のある丘をぐるりと囲うように世界各地の建築物が立ち並ぶ展示体験型テーマパークで、営業中は来場者が歩く通路をコースとして利用します。

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図における本館展示前からスタートして、時計回りに周回します

丘を走るので、コースには若干の起伏があります。ゾーン8からゾーン7は登り坂。800m 平均勾配4%ですが、途中に勾配の緩やかな区間があるため実際はもう少しきついです。
反対にゾーン6からゾーン1までは緩やかな下りが続きます。

岐阜で開催されるローカルレースは河川敷の平坦コースを利用して開催されることが多く、展開にもよりますが重量級のスプリンターが勝つことが多いです。自分のような軽量級の選手としては、リトルワールドのほうが勝負に絡める可能性は高いだろうと、頻繁に参加しています。

愛知岐阜のローカルレースは、実にコンパクトな運営で成り立っています。
計測チップによるタイムの計測はなく家庭用ビデオカメラでの目視判断、リザルトが残るのは上位6名まで、リトルワールドに至っては表彰式もないというシンプルさです。
ただ、自分がどれくらいの位置でフィニッシュできたかなど自分である程度把握できますし、タイムトライアルでもないので細かい走破タイムを知る必要はないです。
自分が今まで打ち込んできたポーカーのような不完全情報ゲームと違い、自転車競技は実力が結果に反映されやすいため、勝ったという事実そのものに価値がありますから、賞品がなくとも頑張る理由は十分にあります。

公道を使用せず、私有地を利用した本当にコンパクトな運営で構わないので、愛知岐阜で開催されているようなローカルレースが全国的に増えていけば、自転車競技はさらに盛り上がるのになと願ってやみません。

さて、レース当日

今回は、大阪から実業団チームトレイルブレイザーのU羽さんをお誘いしました。いつもTwitterで楽しく糞リプを送りあっている人たち(Y崎さん、F田さん)と、レースに出て、ライドをして、飲み会でフィニッシュするというチャリオタのオフ会です。

朝日の登る前に名古屋駅でU羽さんをピックアップして犬山へ。
朝食と排便には失敗しましたが、試走時間には何とか間に合いアップを兼ねた試走。

レースはリトルワールドの営業時間前にすべて終える必要があるため、僕の出場する最下位カテゴリのビギナーは7:00スタートと非常に朝早いです。
ビギナーは2.5kmのコースを4周回しますが1周目は全てローリングなので実質3周回です。

レーススタート

ローリングは最前列に並んだ選手(いつも4人程度)が担当するルールになっていますが、ローリングですら先頭を牽くのは嫌なので、時間を調整して前から2列目に並びます。
ローリング中、前列に並べなかった選手が前へ前へと上がってこようとするため、スピードこそ出ていませんが自分の場所を確保するため神経をとがらせます。

リアルスタート(2周目)

今回のレースの目標は、登り坂で無駄な体力を使わないこと。
これは平日の夜練でS澤さんからアドバイスされました。
以前は登りでアタックなどもしていましたが、集団の前に上がるくらいに抑えるように努めます。アタックして単騎逃げを狙うよりも、最終スプリントへ向けて体力を温存して下りでいい位置を確保することが目標です。

リアルスタート後、最初の登りは1:53 260w 4.7倍でクリアします。だいたい先頭付近で下りへ。
上の画像にあるゾーン4付近にある直角コーナー、通称ドイツコーナーへ向かいます。ここは落車の多いポイントで、前回のレースでは前の選手のコーナリングがあまり上手く無く、中切れにあいレースが2周目で終わりました。このコーナーをとにかく先頭付近で通過することが第一の目標です。

ドイツコーナー付近を先頭から2番手で通過、後ろを見ると少人数でスムーズにドイツコーナーを通過した僕を含めた先頭の5~6人と、通過に少しもたついた集団のあいだに距離があいていました。「これは上手くいけば逃げられる」と思ってしまいます。体力を温存するという当初の目標は早くも前言撤回、「逃げられるよ!回そう!」と声をかけ、自分もローテに回って牽引します。
しかし、すぐに下りで追いつかれます。
また、本番のレースでは集団に追いつかれていることに気づくのが遅れました。

先頭から三番手で3周目の登りへ。
集団に追いつかれてしまったので、登りでは出来るだけ体力を使わず、集団の前方で登り終えることだけを考えるようにします。しかし、登りはじめてすぐに前の二人が急に踏みやめたかのようにスローダウンします。
残念ながら、前の二人がそこまで速い人ではありませんでした。前が詰まってしまったタイミングで、6~7人のパックに先へ行かれてしまいます。
ここで千切れては駄目なので、自分もラインを変えて追いかけます。
1:45 274w 体力を温存する予定が、ほぼ5倍で前の周回より頑張ってしまう結果になりました。

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3周目の下りは集団の中ほどで通過、4周目(最終周)の登りへ。

集団内での位置が中団よりやや後ろ、かなり不安のあるポジションだったので、4周目の登りで少し強めに踏んで前に上がります。前に上がることこそ出来ましたが、不覚にも集団の先頭を引かされてしまう格好になってしまいました。踏む足を急に弱めることも出来ず、一定ペースで負荷を感じながら登るしかありません。
すると、登坂の中盤で集団から6~7人がペースアップしていきます。登りの途中まで一定ペースで踏まされていた僕にとって、これについていくのが一番しんどかったです。

ギリギリのギリで6~7人のケツに追いついて下り区間へ。あとはゴールを目指すだけなので、ペースは上がりきっています。自分の力ではゴール手前までに数人をパスする事しか出来ず、4~5位でゴール。リザルトは5位でした。

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グラフ上では5周回していますが、最初の1周が試走、次の周回がローリング周です。

2周目の下りで「逃げられる!」と思い込み、それなりに踏んでしまっています。逃げにトライすることは良いことかもしれませんが、今思えばメンバーがそこまで強くありませんでした。有力どころは全て集団内にいて、冷静に判断したいところでした。
また、集団が追いついてきていることをもっと早く察知して踏みやめたかったです。

W'bal上では3周目(グラフ上では4周目)で一番頑張っていますが、頑張った割には集団の中ほどで登りを終えてしまいました。
誰の後ろにつくか、もう少し考えて登りを迎えられたらよかったです。

4周目の登りでは3周目ほど追い込まれていませんが、体感はここが一番きつかったです。
全体的に追いこめきれていないなと思います。2分5倍程度で体感は非常にきつかったですが、自分のベストから考えるともっとパワーは出せたはず。前日の寝不足から体調不良か、若干の胃もたれを感じて朝食を食べなかったのはまずかったか。
なにぶん早朝すぎるレースは体調管理が難しいです。

優勝した方のパワープロフィールは分かりませんが、知り合いによるとかなり走力のある方だそう。
シーズン最初のビギナークラスはたまに「なぜあなたがビギナーに?」みたいな強い選手も散見されますが、そういった方々は早々にステップアップしていくため、秋になるにつれ全体レベルは下がっていく傾向が強いです。
それでも、まだまだ強い選手が残っています。

結果は非常に悔しいし、冷静に判断できていればもう少し違った結果になっているのではと思いたいです。ただ、2年前に最初に出たホビーレースがこの時期のリトルワールドビギナーで、ほぼ全体の最後尾でゴールしたわけですが、そこから自分なりに練習を重ねてこうして入賞までこぎつけられたのは満足しています。ゴール手前でで痛恨の落車をしたこともありましたが、とりあえずは初入賞です。

もともと才能があったりスポーツ経験のあるフィジカルエリートな方であればビギナークラスなど通過点の一つなのでしょうが、自転車を始めるまでスポーツ経験のなかった自分としては、あともう少しだけ頑張れば達成できそうな目標の一つとして今後も参加していきたいと持っています。
そろそろビギナークラスを卒業したいですね。

レース後は、待ちに待ったオフ会です。
U羽さん、Y崎さん、F田さんと八百津の絶景ポイントを目指してライド

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岐阜県加茂郡の八百津町、噂には聞いていましたが素晴らしいところでした。
登りごたえのあるヒルクライムもあり、練習にも最適なルートだと思います。U羽さんが八百津の登りで全員をあっという間に千切ってスイスイと登っていく様は本当にすごかったです。

そして大事な大事な飲み会(なんといってもこれがメインイベントです)

いや~~~~楽しかったなぁ!

ただ、noteでは割愛します(笑)
どんな話をしていたのか気になる知り合いの方は次回ぜひとも参加してください。
次回のオフ会は大阪で開催予定です。
U羽さん、大阪から来ていただきありがとうございました!
Y崎さん、F田さんもご参加ありがとうございました!

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