スズカ8時間エンデューロ8時間チーム9位

基本的に風邪でした、というブログです。

鈴鹿8hはどんなレースか

東海地区のサイクリストにとって、秋の最も大きなイベントの一つがスズカ8時間エンデューロではないでしょうか?
一年の目標レースとして据えている方も多いと思います。

参加費は若干高めですが、マトリックスによる大会運営がしっかりしているため、初心者でも参加しやすいのが特徴です。
僕も自転車を始めたころから参加している気がします。
以前は春・秋の2回開催でしたが、ここ数年は秋のみの1回開催です。
寂しくはなってしまいますが、仕方ないですね。

ここ数年、このレースにはチームで参加しています。

理由としては、このレースにはレベル別のカテゴリー分けがなく、トップ層の実力がかなり高いため、自分のみの実力では上位争いに絡むことがまず不可能だからです。

「勝負はやってみないと分からない」と言う人は多いですが、長時間にわたるエンデューロレースでは、やらなくても大体結果が分かります。
もちろん、「全体の中で上位何%になれるか」というマラソンやヒルクライムレースのような楽しみ方は可能ですが、自分が自転車競技に求めているのは

同じような実力の選手と先頭集団でガチンコ勝負をすること

なので、脚力別のレベル分けの無いカテゴリーでは自分の望む楽しみ方が出来ません。

また

8時間もひとりで走りたくないです(笑)

ならば、チームで楽しみながらわいわい参加というわけです。

今回は、日頃からレース会場やライドで仲良くしてくれる練習仲間との参加になりました。
A井さん、S賀くん、S木くん、T木くん、O林くん(F田さんの代走)と自分の6人チームです。
A井さんとはいつも同じカテゴリーで切磋琢磨している間柄で、ほかの4人は地元の草レースで自分よりも上のカテゴリーを走っている選手たちです。

マイナーなエンデューロレースであれば優勝を狙えるくらい強いメンバーだと思いますが、鈴鹿8時間エンデューロは最初に書いたとおりトップ層のレベルが本当に高いため、表彰台すら厳しいと思います。それでも、よく知った仲でかつ格上のチームに混ぜてもらえることができ、非常に楽しめそうな状況が整いました。

レースまで

レースまでの数週間、S澤さんに夜練へ頻繁に誘っていただくことができ、強度の高い練習を重ねることが出来ました。
しかし、レース1週間前の連休に妹の結婚式でグアムへ行くという家族の大きなイベントがあり、3連休をノーライドで過ごします(早朝、ホテルの周りをランニングくらいはしました)。

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はじめてのグアム、控えめに言って最高でした。

自分は結婚して2~3年が過ぎましたが(うろ覚え)、結婚式はおろか新婚旅行もまだしていないため、夫婦では初めての海外旅行なのでした。

そのため、自転車を忘れてがっっっっつり観光したところ…

風邪をひきました

完全にやらかしました。
日本に帰国してから体調が悪化し、レース前の1週間は完全にノーライド。かといって仕事は休むわけにもいかず、思ったように治らないままレース当日を迎えます。

レース当日

風邪で体調の悪さを感じながら会場へ。
鈴鹿近くのスーパーで合流して荷物を1台にまとめてから鈴鹿入り。

鈴鹿8時間エンデューロは、どこにピットを設置するかで楽しみ方が変わってくる気がします。
基本的に、晴れのコンディションであればシケイン区間(写真参照)にブルーシートを敷くようにしています。

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選手交代がスムーズでかつ、レースの展開を把握しやすいため、チームで参加する際は非常に便利だと思います。
開門と同時に若手メンバーがダッシュ、シケインのピットレーン出口というベストポジションの一角を確保してくれました。

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みんなに受付やら準備をやってもらい、風邪の僕は寝袋にくるまって出番まで寝ました。

レース

今回の出番はT木くん→O林くん→A井さん→ぼく→S木くん→S賀くんの順
8時間を6人で交代しながら走るため、ひとりあたりおおよそ1時間20分走ることになります。

最初のスティントは、先頭集団でできるだけ速いラップを刻んでほしいため、チームの中で最も脚力のあるT木くんにお任せです。できれば、1時間20分と言わずもっともっと走ってほしい(笑)
その後は、速い集団に巡り会えるかはある意味運も重要となります。

T木くんは期待通り先頭集団で無難に8分前後の周回を重ねてくれましたが、1時間でピットイン、6位。どうやらフロントの変速が上手くいかない様子。

O林くんは先頭集団にこそ入れないながらも、8分前後で周回してくれます。恐らく数分後方を走っていた4時間エンデューロの先頭集団に入っているのでしょうか?順位を落としすぎることがなく11位。
A井さんは9分を少し切るくらいのペースで周回。ただし、他の上位チームは8分前半で周回していたため順位を2つ落として13位。

13位で僕へ順番が回ってきます。

スタート後、速い集団を探して周回します。
前方に集団が見えたため追いかけて後ろにつきますが、望んだペースではなかったのでもう少し速い集団を探して前を急ぎます。
集団を追いかけて捨てる、また次の集団を追いかけて捨てるを繰り返しているうちに早くも2周が完了。

ピットレーンで「集団はどこ!?」とチーム員に聞きましたが、
「いない!」と言われました。絶望です。

3周目に、ようやく速い集団が後方から。
サポートライダーとして来ているNIPPOの吉田隼人選手が入っている集団で、おそらく4時間エンデューロの先頭かと思います。
大チャンス、この集団のケツにつかなくてはと踏み込みますが、悲しいことにこの集団は僕にとって速すぎました。少しがんばりますが1周も持たずに千切れていきます。
体調が悪いせいか、はたまた実力か。みんな本当にごめん。

その後、ようやく丁度いいスピードで牽引する選手がおり、パックに入ることが出来ました。
この選手が強くてありがたかったです。ローテーションが回ってくるため少し牽きますが、基本的にその選手が大部分を牽いてくれました。
途中で他の選手が何人もついてきますが、バックストレートの登りで僕を残して全員千切れます。僕はギリギリのギリついていける感じでした。

「おればっかり牽いてるじゃないか!」とその選手がぼやいたため「…速いからっすよ…」と風邪菌のいっぱい詰まった息をゼーゼーさせながら答えます(ごめんなさい)。
「Kズさんのチームのとこの子?」と聞かれたので、「はい!」と答えました。

その後、その選手のおかげてなんとかラップタイムを落とすことなく周回でき次の選手に交代、13位。

A井さんと僕のスティントでは順位を上げられませんでしたが、S木くんのスティントが素晴らしく、4時間エンデューロが終了しピットがクローズする難しい時間帯に1時間30分に渡って12周
これで順位が10位までジャンプアップしました

ここで、下書きを終えたまま年を越しました
以下の部分を書いているのは2020年7月22日です

その後はS賀くんが出走して激走するも4時間の選手が完全にいなくなった状況では全くといっていいほどペースの合う集団が無く、ひたすら個人TTをするほかなく11位に後退します。

この頃から、トップ10入りを狙える位置までいることが分かったので、目標を一ケタ順位(シングルリザルト)に切り替えて作戦を立てます。
しかし、9位、10位のチームも同様にペースが落ちてきていることが判明し、ここからは午前中に一度走ったT木くんなど疲労の抜けてきている選手を短いスティントでたて続けに投入することにしました。
これにより、9位10位のチームが10分台のペースまで落ちるなか、辛くも9分台前半のペースを維持することに成功し、9位までジャンプアップ、そのままチェッカーフラッグを受けました。

8時間エンデューロチームを9位というシングルリザルトで終えられたことは非常に良かったと思います
個人的な振りかえりはあまりにも日時が立ち過ぎたので割愛しますが、やっぱり体調が悪かったのかなと言う印象です
個人的には悔しいレースでしたね

レース後は有名な亀八食堂で打ち上げし、充実した遠征になりましたが、風邪で家に帰ったころには本当に身体がしんどかった

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後日談ですが、僕の風邪は案の定チーム員の何人かに感染したそうなので、非常に申し訳なかったです。
風邪の人は大人しく休みましょう。

それでは、今さらのレースレポでした。

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