#13 猫の殺処分ゼロを実現するために『TNR活動』地域猫になるか?保護猫になるか?
まず、外で暮らす猫達の寿命と生存率
寿命はおよそ4~5年と言われています
暑さ、寒さ、飢え、病気、交通事故、喧嘩などによる怪我、
野生動物に捕食されるなどなど外の生活は過酷
子猫の生存率はかなり低いです
全てを乗り越える子猫はほんの一握りだということです
どう考えても長生きはできないでしょう
『手術するなんてかわいそうだ!』というご意見もあるようですが
TNR活動を推進していくことで
苦しみながら亡くなる猫が増えるのを
産まれる前に未然に防ぐことができるのです
猫さんは外でも生きていける・・・
けど、
それはとっても過酷だということ
お外で、車の上なんかで
呑気に日向ぼっこしている姿だけ見て
野良猫は幸せ・・・とは言い難いものがあります
地域猫となるか?保護猫となるか?
TNR活動により、オペが終了したら地域猫
元の場所に戻されます
オペの費用は、動物基金さんから頂けるチケットでまかなえます
チケットは市役所に事前申請しておきます(扱いは地域による)
ただ、TNR活動に入った時に子猫がいた場合
これは、猫さんの運命の分かれ道です
活動主が考えるところはここなんです
子猫はすぐにオペができませんから
道は二つに一つ
地域猫になる場合
子猫の身体が大きくなるのを待って
オペに耐えられそうな体重になってからTNR
ただし、これは大きくなるまで生きていれば・・・って話
次のチャンスがあるかどうか分からない
保護猫になる場合
乳飲み子の場合は母猫ごと保護
母猫に授乳してもらい
普通食が食べられるようになり
ある程度大きくなってからオペ
母猫も保護猫としてがベスト
(保護主の考えで、また外に戻すこともある)
いったん保護したら、地域猫として外には出せません
この場合は保護猫になり、里親さんを探します
保護猫となった時のオペ費用
動物基金さんからのチケットが使えないため
オペ費を含む治療費全てが自己負担
だから、譲渡の際、譲渡金が発生します
そうでないと、
活動主は破産してしまいます(笑)
保護活動(TNR活動を含む)するには、
とにかく費用がかかるので
活動主もそれなりにリスクかかってきます
地域猫として元の場所に戻してしまうのか
保護猫として里親探しをするのか?
お金がかかることであり
1匹2匹だけのことではないので
これは本当に活動主さん達が
悩むところだと思います
でもね・・・
現場で子猫の姿を見たら
自腹を切ってでも保護して
なんとかして里親さんを探そうとしてしまうのです
大人猫さんは、
里親さんがなかなか見つかりにくいので
その後は地域猫として
1代の猫生を全うしてもらう
これが大まかな流れです
この他、迷い猫や怪我している猫さんなど
大人猫でも保護せざるをえない猫さんは
保護して里親さんを探す場合もあります
保護しなければならない猫さんがいなくなる社会
つまり野良猫がいない社会を目指して
今は、地域猫と共生するあたたかい社会づくり
そのためにTNR活動への理解が必要だと考えています
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