和食で感じる春の訪れ（㐂の下）

ぼちぼちと暖かめな日が増えてきました。
季節の変わり目は旬の変わり目。春のものが目につくようになってきました。
そんな品書きを見かけたら、食いしん坊としては我慢できません。
という訳で（？）いつもの早稲田 㐂の下へ。

ホタルイカ

この日のお通しはホタルイカと九条葱のぬた。シャキッと香り高い九条葱と、ぷっくりとしてワタにコクがあるホタルイカの取り合わせがたまりません。
酢味噌も隠し味に梅系のものが混ぜてあり、よりさっぱりと頂けます。

ホワイトアスパラ

お次はホワイトアスパラの梅肉ソースがけ。歯ごたえを残しつつも柔らかく、ほんのりとした出汁をまとったホワイトアスパラ。実に甘い感じです。
梅肉ソースも塩味はぐっと抑えられていて、出汁と合わさってホワイトアスパラの淡味を引き立てます。
横は箸休めの定番ぬか漬け。

お刺身盛り合わせ

お刺身盛り合わせ。サクラマス、地蛸、筍を盛り合わせてもらいました。
サクラマスの刺身（もちろん一旦冷凍してあります）は初めて食べたかも。癖もなく、脂の具合も上々。結構いい香りがするんですね。
地蛸もほんのり塩味で、噛むほどに旨みがどんどん出てきます。
そして京都産の筍。しゃきしゃきしつつほんのり甘い。そして筍らしい香りがぷんぷんと口中に満ちあふれます。

サクラマスの塩焼き

サクラマスを堪能したかったので、塩焼きを頂きました。
熱を通したら脂がとろーりとあふれ出る感じで、テカテカです。口に入れると脂のコクを残しつつ、ホロホロと溶けてしまいます。
添えてある蕗も絶妙にトロリと焼き上げてくれていて、このほろ苦さが脂をリセットしてくれ、パクパクと食べられてしまいます。
絶品なのはやはり皮周辺。実も旨いですが、皮ぎしは格が違います。ここを臭みを感じさせず、パリッと焼き上げてくれるのは流石の腕前です。

こんな感じで今回も美味しく堪能させて頂きました。
同席した皆さんも満足して頂いたようで何よりでした。