無題

夢落ち葉
根本に集めた折れ枯木
未来の風に
もろとも朽ちるか


どれだけ己の中の夢のような楽の時間を集めても
その楽は全て刹那的であり
いずれもすぐに終わってしまうものばかりだ
それでもなんとかかき集めてここまで生きてこれたが
相変わらず私の中の私という審判には許してもらえない
楽をかき集めるのは誤魔化しでしかならず
その時間が無くなりふとした瞬間
己の希望が叶えられなかった己に対しての徹底的な批判が行われるのだ
その審判にいくら謝罪をしても、金銭や食物を捧げても、誰かのせいにしても、諦めたフリをして別の生き方を模索しようとしても、私自身への批判は終わらない
できなかった事実を羅列しそれが全てだと突きつける
それを避ける術が無い故に必死に楽(の時間)をかき集めて誤魔化すしかない

何を選んでも自己批判が私を襲う
今健気にかき集めている楽もやがて集められなくなる時が来てしまうような気がする


私はいつまで己を誤魔化せられるだろうか

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