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読み放題対象「アベジャーノンに花束を」

わけがわからないよ、思わず呟いてしまった。

あいもかわらず国葬は「弔意の強制だ!」「思想信条の自由を奪う!」と燃え続け、なかには「国葬の政治利用をやめろ!」などという謎の言葉が生まれて人々は生温かい笑いに包まれた。

そうした中、エリザベス女王のご逝去のニュースが流れてくると、いつもの国葬反対派の人たちが、安倍晋三の国葬をくさすために、「チンケなアベの国葬と違いエリザベス女王の国葬は本物だから恥をかくぞ!」とかいい出しはじめた。これ、すなわち、「本物の国葬を見せてやりますよ!極東の土人どもよ!恐れ入れ!」である。

少し前まで「なぜ安倍氏だけが“国葬”をして特別扱いなのか。国葬は憲法の平等原則に反する」といっていた筈なのに、今度は「アベの分際で格の違いを思い知れ!」である。都合のいいときだけ平等主義で、英国女王ご逝去で「身分の違いを思い知れ」が飛び出す。どれだけ権威主義と欧米コンプレックスをこじらせているんだと頭をかかえてしまう。

無数の「英国女王を見よ!アベざまあ」の言説の中には、内田樹先生も参戦していた。

「エリザベス女王が亡くなり『亡き人への敬意の深さ』の差が国際社会の前で開示された」とはいっても、女王陛下がご逝去されて、アイルランドなどではお祭り騒ぎでウホウホと喜んでいる人たちが開陳されたのもしらないのだろうか。結局は世界のどこでも「死体蹴り」する「あべしね団」の同類な人々は偏在するというだけの話だ。

とにかく盲目的に、大英帝国の女王という権威にすがり、欧米コンプレックスを吐露してしまったのが、リベラルが誇る知の巨人、内田樹先生である。

このように、リベラルの特徴とは「権威主義」なのだ。

さらに、その一つの発露として学歴主義だ。

貴方はお気づきだろうか。安倍晋三がなくなろうが、お構いなしに、今日も今日とて「アベは低学歴だ」とか「愚かしいアベを支持したネトウヨは低学歴だ」だと繰り返している。

さすがに安倍晋三が亡くなってから「あべしね」と言う人はいなくなったようだが、あいも変わらず「安倍は知能が低い!」などという叫びはとまらない。

私のところにきた最近の事例は上記リンクのとおりだが、とばっちりで「思い出し炎上」していた少し前のツイートがあった。

なにしろ名前を出している大学教員であっても堂々と、こんなことをいっていたのである。「彼ら」の権威主義、安倍晋三への「憎しみ」とはどのようなものであるか、ちょうどいい振り返りの機会として、改めてシェアしておこう。


伊東乾itoken-hensachi-1 (2)
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伊東乾
1992年東京大学大学院物理学専攻修士課程修了
東京大学大学院情報学環准教授

そもそもが、「みなさんいい加減気づきませんか?安倍さんとかは偏差値40台の方々です!成績悪すぎです。まともな判断力がない!」とかいわれても、卒業しても、いつまでも学歴という「権威」にすがりつき、それしか評価軸がない人は、社会で相手にされない人の典型ではありませんか?というかんじである。

素直に解釈したら、彼は、成績がいい人間だけが「まともな判断力」があり、勉強できない(低偏差値の)人間は国政から排除するのが正しい民主主義だとでも考えているようだ。

こういう人は特殊ではなく、制限選挙論とはリベラル側からでてくるし、オックスフォードでPh.D.とった学者政治家S県知事のように当時の首相に向かって、「田舎からでてきて、単位がほしいだけで学問してないから教養の無さが露見したこの田舎もんめ」みたいな発言もナチュラルに飛び出した。

リベラルとは(主観的には)「いま自分たちが支持されていないのは、国民が愚かすぎて私達の正しさを理解できないからだ」という宗教じみた思考回路で動いている。いってみれば「こんな低学歴で教養がないアベのようなやつを支持していたおまえらは愚かしいからわかってないだけで、賢くなれば、私達を支持する」というプロトコルで動いている。

素晴らしいインテリたちによる素晴らしい哲人政治の夜明け……

――の筈だったのに!?

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知性の高さを誇り、学歴を誇り、お上品な大学で教鞭をとり、普段はオサレな洋書を翻訳しているような人間たちが、「アベ」を見た途端、知能が小学生以下に退行アルジャーノン し、「あべしね」を叫んだ。さらにはアベ人形を重機ですりつぶし、前近代プレモダンに退行したような人形呪術をはじめた。ほとばしる黒きパッションがインテリ・リベラルにしか理解できないほどハイセンスすぎて、人々はドン引きした。

もし「アベ」が本当に、「悪魔」のような存在であるとするなら、それはまさに「彼ら」、良識あると自己形成したリベラル・インテリ層たちをいともたやすく発狂させ、知性をかなぐり捨てた蛮族のごとき「あべしね」で狂わすことにあるだろう。そうした安倍晋三の魔力については以下にかいた。

そのせいだろうか、私は「あべしね団」に完全にロックオンされて憎しみをうけているようである。

毎日のように「安倍には知能が欠けている」だの、「アベを賛美するネトウヨであるお前も低学歴!」というようなリプをいただいている。

国葬がおわろうが、「アベ」はいつまでも「愚かしさの象徴」として憎まれ続けるだろう。「愚かしさ」を憎むふりをして、「彼ら」はある「恐れ」を必死に消去しようとしているのだ。

実は「自分たちの正しさが理解されないのは、お前らが愚かだからだ!」というのは、それ自体がバグのような思考である。必然として、むしろ彼らは愚かしさを憎んでいるようで、永久に「人々を愚かしい状態」に置くことを望んでいるのだ。どういうことって?

実際には「彼ら」が本当に憎み嫌う“正体”とは、「愚かしいアベ」ではない。自分たちの“正しさ”を理解しない「愚かな国民」でもない。なぜ「彼ら」はいつまでも「愚かな国民」を憎みバカにすることが必要なのか。そう。すでに貴方もうすうすと、お気づきかもしれない。「彼ら」がひたすら「愚かしい国民」を嘆きながら、本当に恐れているものは極めて具体的に別にある。なぜって――

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優しいネトウヨのための嬉遊曲。 おもしろくてためになる。よむといいことがある。

和菓子を買います。