エンジニアが市場価値を高める方法
市場価値という目に見えない価値をどのように高めるのか。
最近、日本企業は終身雇用型からジョブ型にしていこうという動きがあります。
終身雇用型は、会社が新卒から人を雇い、年齢に応じて仕事を振り、給料も年功序列でみんな一緒にあげていく方法です。
ジョブ型は、会社がそのプロジェクトで必要としている人材を雇いプロジェクト終了したら契約終了という方法です。
終身雇用型:安泰だけど給料が低い
ジョブ型:給料が高いけど、能力が低かったり仕事がなくなると契約が終了
終了雇用型とジョブ型について私自身詳しくないのですが、今後の流れとしてはジョブ型にシフトするでしょう。
終了雇用の崩壊はあなたも実感している通りであり、日々会社の存続や自分の雇用に対する不安があるなか生活をしていることでしょう。
また、あなたの年金も支払われるか、子供の養育費は足りるか。
不安は尽きないもので、あれこれと考えを巡らしても解決しないのが現実です。
お金を貯めるためにも、私はジョブ型が良いと思いますし、ジョブ型に対応するためには様々なプロジェクトに対応できるだけのスキルが必要となります。
スキルを高めるということは、市場価値を高める必要があり、スキルの需要が高いほどそのスキルは市場価値を高めることにもなります。
私は電気設計者ですので、どのようにエンジニアが市場価値をあげられるのか。そのあたりについて私なりの解釈をお話しします。
市場価値とは
そもそも、あなたは市場価値を理解していますか?
「市場価値」とは個々のスキルや本人の人間性が、その時々における人材市場でどのように評価されるのかを示すもので、その基準は時代と共に変化していくものです。
いま、あなたが働いている仕事は伸びる市場でしょうか?
たとえばレジ。なれればどんな人でもこなせるものかと思います。
このレジの人材市場に高単価で人材を雇いたいという企業は少ないでしょう。
では夏の暑い時期にエアコンを取り付けられる電気屋さんはどうでしょうか?
あなたは少し高いお金を払ってでもエアコンを取り付けてもらいたいでしょう。だって暑いとしんどいし、最悪熱中症なども発生するため、安心を取るなら高いお金払ってでも取り付けたいですよね?
つまり、企業としてはお客様の要求・お金の供給が高くなればなるほど、人材・スキルへの単価も高くなるということです。
逆にレジなどは誰でもできるため、人材に掛けるお金は少なくなります。これがアルバイト・パートが多い理由にもなります。
エンジニアはスキルを磨くと市場価値があげる
上記の流れから少し話をまとめると
・企業は終身雇用型からジョブ型へ
・ジョブ型では自身のスキルが重要
・スキルを上げる = 価値があがる
・市場 = お客の要求と需要があれば、スキルと合わせて市場価値があがる
簡潔に言えば、市場があるところのスキルを磨けば価値があがる。すなわちそれが市場価値。
では、エンジニアがスキルをあげるにはどのようにするか。それは、" 実務を積極的に行う " ことです。
FAエンジニアの市場は工場の自動化をやめない限り今後も続きますし、ITエンジニアならネットがなくならない限り今後の需要は高いでしょう。
市場があるなかでスキルを磨けば市場価値自体、右肩上がりとなります。
しかし、大手や企業規模が少し大きくなると電気設計者などは協力業者に仕事を依頼し、自身の負担を少なくします。
仕事の規模の大きさを自分自身のキャパと誤認識して、自身の技術力も上がったと勘違いするのがこのあたりかと思います。
自分の仕事が大きくなればなるほど、自身の技術力の認識はしっかり把握し続けなければ、スキルがある後輩や協力業者に足元を見られるでしょう。
実務をこなすと、当然業務が増えるため残業も増えますが、ジョブ型雇用が浸透していくことを考えれば実務をこなすことが最適解なのです。
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