お客様から求められるPLC制御屋さん
はじめに
1社に勤めている方はあまりわからないかもしれませんが、私のように色々なお客様の工場へ出向き、機械装置の試運転調整をしていると、色々な制御屋さんに会います。
また、お客様も様々であり、要求・要望などもそれぞれ異なっております。
そんな中で、お客様が欲する制御屋さんというのもなんとなくわかってきましたので、お話させてもらいます。
制御屋は理屈が多い
私を含め、制御屋は理屈が大好きです。
プログラムを作っているので当然かもしれませんが、まぁ理屈、論を述べます。
その理屈、論が正しいことが多いですが、当然間違っていることもあります。
また、正しくても、お客様の要望で変えたいということも多々出てきます。
文化による考え方の違いもあります。
それらに、反発してしまうのが、多くの制御屋です。
特に、経験が浅いと、この反発が目立ち、お客様からも面倒だなぁ〜。という印象になることが多いと思います。
実際、多くの現場でそういう制御屋を見てきましたし、そういう制御屋は本当に好かれないですね。
何でも言うことをきくのが良いというわけではなく、相手の要望を聞き、それに寄り添えるかが本当に大切ということです。
自分の理論、理屈をいくら述べようが、お客様のそばに寄り添おうとしない制御屋は裏で色々と言われることが多いです。
※そういう人は仕事に向き合う姿勢も良くないので余計言われます。
何故、お客様に寄り添えないのか?
制御屋は、余計な変更、機能を嫌がります。
後々、それが原因でトラブルを起こす要因になることを自ら知っているからです。
リスクを犯してまで。
と、制御屋としては思考がまわり、非協力的になってしまいます。
何でもかんでも言うことを聞くのがいいわけではなく、お客様からの要望が可能なのか、不可能なのか。
また、不可能なら代替え案を提示できるのか。
それらの変更は期間内に終わるのか。
そして、その変更によってお客様は満足するのか。
勘違いしている制御屋といいますか、色々な人に当てはまりますが、基本的にモノ作りはサービス業です。
自分の作りたいものを作るのではなく、お客様が求めるものを作る、サービス業になります。
お客様が何を求め、それらを満たすモノを作れるか。
それが重要なのです。
自社で売っている製品と、全く異なる製品をお客様が求めているなら、その要望に合わせて変えてあげるのが制御屋です。
その要望が叶ったとき、お客様はまた一緒に仕事をしてほしいと思うわけです。
お客様が求める制御屋像とは?
お客様が求める制御屋像は、お客様にどれだけ寄り添えるか。
つまり、お客様の要望や対話をどれだけできるかという、コミュニケーションが重要となってくるわけです。
コミュニケーションを取り、相手が欲しがっている要望を引き出し、形にする。
それが実行できる制御屋は本当に少ないです。
製造業で特に負担が大きいのは制御屋なので仕方ないですが。
それでも、お客様とどれだけコミュニケーションを取り、お客様に寄り添えたかによって、製品の品質が大きく左右されるのも事実です。
逆に、制御屋は、お客様とコミュニケーションが取れないと、いくら技術力が高くても独りよがりな製品しかできず、お客様は満足できません。
お客様を満足させれば良いということは、最小限の仕事でお客様の要望を満足させることができる可能性も大いにあります。
いろいろな人、色々な装置、色々な考え方がありますが、最後は人です。
人と人、しっかり話をして、物事を決めていき、お互いが納得する形でものづくりが進めば、お客様も納得してくれます。
最後は本当に人です。
コミュニケーションが取れる制御屋は、お客様から求められる制御屋です。
お客様に寄り添い、自分の技術を提供して、お客様と良い関係を築きましょう。
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