one hundred books 6-10

画像1 再上映したことでも話題を呼んだ「風の谷のナウシカ」。民族同士の争い、愛、自然との関わり、宗教など、いろんなテーマが複雑に入り組み描かれる宮崎駿の傑作である。そんなナウシカを学術的に論じた本で、ナウシカの生い立ち、腐海の謎、人間への問いかけ、宮崎駿自身もコントロールできない複数の目線による世界の描かれ方を投げかける。著者のいくつもの問いかけによって、共にナウシカのの物語を熟考できる一冊である。
画像2 ジブリで映画になった「ゲド戦記」の前のお話。本当の名前を知られると、相手が所有することになる世界で、物理的、精神的な力を使って、自らが生み出してしまった「影」に挑む主人公・ハイタカ。何度も打ち負けるも、最後には自分の意思で戦うことを決めるシーンは、誰もが胸を打たれるのではないだろうか。
画像3 YouTubeやテレビでもお馴染みのQuizKnockの本。タイトルの通り、勉強の具体的な方法ではなく、どうやったら楽しく勉強できるのか?のヒントや、そのためにおすすめのワークが書かれている。主要メンバーが出てくるので、QuizKnockを知っている人なら、さらに楽しめること間違いなし。
画像4 高校生の頃、ものすごく影響を受けた登山家の栗城さん。実際に講演会で会ったこともある。それから自分も熱に浮かされたように、栗城さんのエネルギーを受け取ったような感覚があった。この詩のような本は、開くたびに栗城さんや彼の挑戦を思い出させてくれる。これからも、彼を忘れないだろう。
画像5 以前映画を観たが、まだ未読だった「動いている庭」。フランスの庭師ジル・クレマンの自然へのアプローチについて書かれている。彼の地球を庭と見立てる考え方が印象的だった。「できるだけあわせて、なるべくさからわない」という、植物の生き方に根ざした庭づくりの形は、その斬新さゆえ社会に影響を与えてゆくだろう。何度も読み返して、じっくり向き合いたい一冊だ。

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