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庭ぐらしダイアリー 香りのある生活

こんばんは。今日は、最近興味を持っている、香りについてのお話をします。

友人のおうちで「聞香」をしたことがある。文字通り、「香りを聞く」ことだ。
小さな香木のかけらに火をつけ、静かにその香りに心を傾ける。
ささやかな香りに集中する時間は、頭がすっきりし、どこか世界が変わったような気がした。

わたしがヨガや瞑想と縁があって、その周りには、「香り」があった。
心を落ち着けてくれる、香木の香りがとても好きで、嗅ぐたびに幸せな気持ちになる。


インドを旅していた時のことだ。
共に数日間瞑想していたイタリア人がいた。
彼は、瞑想のたびに茶色い三角の小さな塊を取り出し、火を灯した。
”What’s this?”
”It’s Sandalwood!”
そうニンマリして、スッと姿勢を正して、目を閉じていたのを今も思い出す。

Sandalwood。
日本語で言うと、白檀。
スーッと鼻から頭に通り抜けるような、とても神聖な気持ちになれる香りだった。

それからしばらく時が経って、また香りについて考えていた。
五感を使って季節を楽しみたい、という欲求が強くなってきて、目をつけたひとつが香りだった。
ちょうどそのタイミングで、縁のあった「OKOLIFE」のお香の定期便を頼んでみた。
「手軽に香りのある生活を親しんでもらいたい」と、麻布香雅堂さんが行っているサービスだ。
毎月その時々のテーマと共にブレンドされた線香が10本入っている。
リーフレットや香りの原物も入っているため、香りだけでなく、その由来や豆知識なども楽しめるのも嬉しい。

7月から頼んでいるのだが、丁寧に作られた重厚感のある線香を使うたび、ホッと落ち着ける時間と空間を味わっている。
ふと気持ちを切り替えたい時、この香りが、部屋の空間をサッと浄化させてくれるのだ。

8月のテーマは「女郎花」、だそうだ。
インドの白檀をベースに、爽やかにまとめた、いかにも夏らしい香りだ。
あのインドでの神聖な日々を、どこか思い出す香り。

これからも香りと共に過ごす季節が楽しみでならない。

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