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管理することの大切さ

おはようございます。
今回は管理することの大切さについてお話します。私が庭の仕事をしていて、いちばん大切だと思ったひとつが、管理でした。

お客様から多かったのは、木が大きくなってしまって、道路やお隣さんの方に出てしまっているから、切っちゃってください!というご依頼。

お客様が植えてた小さな苗木が、知らないうちにどんどん成長し、自分たちの手に負えない…となるパターンがかなり多かったのです。

木はある程度の大きさに成長するまでは、すぐに育ちます。そのころから面倒見てやって、小さいときに剪定してあげれば、自分が管理できる高さにとどめておくことができる。目をかけてやるのがなにより大事です。そうすると、どれだけ一年、二年で若い芽が成長して枝葉を伸ばすかがわかります。放置しておくと、枝が固くなってしまい、ハサミを使っても切るのが一苦労。もうバッサリ切っちゃって!と植木屋さんに頼むことになります。

草は普段から目に付きやすいのですが、木は意外と盲点。そして、一年、二年って長いようで案外すぐ経ってしまうのです。ほんとにお仕事や家庭のことをしていて庭を見れなくて、いつの間にか…となるのは私もやってしまったことがあります。

成長した枝は、細かく枝が混んできます。それを放置させると、よくない枝(これを見極めるのは難しいと思いますが)ばかりが育ち、逆に若い芽に太陽の光がいかなくなり、変な形で木を形づくらねばならなくなります。

あとは、枝をきれいに透かしてやると、本当にすっきりとして、お庭がさっぱりします。そうして、こんなに明るかった?と思うくらい太陽の光が当たり、風通しも良くなります。

ごちゃごちゃと枝が絡み、しばらく放置していた庭が見違えるように変わると、お客様は喜んでくださります。これでしばらくは大丈夫ねと言いながら、二年、三年とそのまま放置してしまうことも多いのです。そうして、放っておいた状態で再度頼まれると、庭師はちょっと残念な気持ちになります。

せっかくキレイにした庭が、また元に戻ってしまっているからです。これでは、リセットした意味がありません。リセットすることは、つまり、これから次の芽を育てていくための下準備みたいなもの。庭師はこの芽が伸びたら来年はどうなるか?そしたら次はこうなるだろうな…とまで計算して、剪定しています。だからこそ、少なくても、年1回で頼んでいただけると嬉しいのです。

費用のことを心配される方も多いのですが、実は年1回毎年頼むことと、三年伸び放題にして1回頼むことって、案外値段が変わらなかったりします。荒れ放題の状態で依頼いただいた場合は、枝木のゴミが多くなるので、そのごみ処理代や手間代がかかってしまい、1回分の料金が高くなってしまうからです。

できれば、年2回は懇意の庭師に頼んでいただけると、かなりキレイな状態を保てます。ぜひお近くや懇意の庭師さんに相談してみてください。そしてご検討いただけると嬉しいです。

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