6/11_繝代?繝ェ繧ォ

最後に文章を書いてから1か月が経つ。
その間俺は虚無的荒野を闊歩し、時には山のものとも海のもの異なる者たちを連れ添い、東の活火山へ赴いて指輪物語も仰天な大冒険活劇を演じながらも北の穏やかな農村の一角で脳内麻薬の抽出に成功し、商人のツテを辿ってその轍をなぞったりしていた。頭の妄想は枯渇してまもなく夕暮れを迎える。先んじて競走馬の食卓を模倣しながら走り去る猿たちに声をかけてやらねばならない。文字に時系列が存在しないように、俗世に通ずる井戸を満たすのは新進気鋭の和音だけだ。行進はつつがなく進行してトラックの内側をめくりながら黄色と鼠色のストライプをなぞる。つもり積もる栄光の額縁と刈り上げられた電柱が多くの子アリクイを示した。時にはブルとジャックスポットな中間を正確にこだましてみるのも悪くない。そんな朝だ。

つまりはパプリカを観た、という話です。

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