有り難し
毎朝、寄ってくる女性のお客さん
何をたずねても、無言。
お勘定済ませて帰る時も
買ったものをサッと取って、
機嫌悪そうに店を出る。
人見知りなのかな、
とりあえず、今日もいい日でありますようにと、
元気よく、大きな声で
そして、満面の笑みで対応しよう。
それから一年ほどして、私が体調不良でダウン。
三週間の休養を余儀無くされた。
そして、先週、復帰を果たした。
その数日後、
「お休みしてたんですか?」と…
「体調崩して三週間ほど。ちょっと頑張っちゃってたのかな?」と答えたら、
「心配しました。あまり無理なさらぬように、気をつけてくださいね。」と。
びっくりしたのと同時に、すごく嬉しくて感動した。気にしてくれてたんだ…
今までの私の思い込みが恥ずかしくなった。
人に感謝しなさいと言うけれど、そんなことは、当たり前で、人からかけられた、些細なことばで、どれだけ自分が感動したか。その感動の大きさこそが、《感謝》なんじゃないかと思った。
自分は、人に感動してもらえるような生き方してるのかな?
彼女のように、
人に感動を与えられてるのかな。
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