「おっぱいって、なんやろな？」 あれは高校２年生の夏。蝉がやかましく騒ぐ、蒸し暑い放課後。 一面の田んぼが広がる農道で汗だくになってチャリを漕ぎながら、並走するオタク仲間にふとした疑問を投げかける。 「急にどうした。そりゃお前、胸のふくらみのことだろう」 「じゃあ貧乳や雄っぱいはおっぱいじゃねぇってのかよ！！！！」 「誰もそこまで言うとらんわ！」 下らない内容に呆れつつも何だかんだ構ってくれるお人好しは、ラノベ作家を目指している自称変態だ。こいつのことを“大先生”
