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第二章プロローグ

こんなに心が落ち着いて、生きることに肯定的になれる日がくるなんて1年前の私は知らなかった。5年前の私も、10年前の私も。

24歳のときの日記に、「30歳の私はどんな大人になっているだろう」と書いてあった。
その時の私からみた30歳はものすごく大人で、何でも自分で出来て、怖いものなしなんだと思ってた。

30歳になった。
生きることに苦痛を感じない朝を初めて知った。
自分のことが嫌にならない朝を初めて知った。

それでもたまに不安になってしまうことはあるけれど、そんなときにぎゅっと抱きしめてくれる優しさを手に入れた。
こんな日が来るとは思わなかった。

「この優しさを手放すくらいなら何もいらない」なんて昔の私だったら言うだろうけど、今までの私の人生に対するご褒美なんだと思う。
そう思いたい。

また新しい人生に向けて少しずつコマを進めていくから、見ていてね。

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