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おれの特撮感想問題

前回の「寒さでもうダメだ2024」は、実は現在放送中の「ウルトラマンブレーザー」に対する、ファンなら読んでいてあまり心地よくないタイプの感想文だった。
しかし特撮マニアには読まれたくない、だがおれにだって特撮の感想文を書く権利くらいあるだろう、という葛藤の中で書いた。
もちろんタグに「ウルトラマンブレーザー」とは付けない。ツイッター(X)にもリンクしなかった。

そうしたら、逆にまったく読まれている形跡がない。「スキ(ハートマーク)」も、一個もつかないことになってしまった。

有名人だったら有料記事にして、それなりに満足のいくテキストを駆けたりするんだろうなあ、と、持ち前のひがみ根性が顔を出したりした。

もう一度、「ブレーザー」について仕切り直すと、私が「ウルトラマンブレーザー」に関するマイナスの感想は以下の三点になる。

・特殊部隊「SKaRD」がショボすぎる、ルックスが地味
・組織内政治の描写がよくわからない(そこが面白さにつながっていない気がする)
・女性隊員がかわいく描けていない(出演女優さんたちはかわいい)

おそらく「SKaRD」に対しては、「なんで予算が少なそうなのか」とかいろいろと説明はついているんだろうが、基地も含め、全体的に地味で、観ていて全然ワクワクしない。なんだか架空の自衛隊組織を観ているような感じ。なんとなく硬いのだ。ここも、コメディ的な要素を入れたりとかそれなりに計算しているのだろうけど、好みに合わない。
デブとか痩せ、筋肉バカなどの外見的な特徴がNGなのか、男性隊員も隊長以外、区別がつきづらい。

女性隊員描写についてはわざとやっているのだろうが、それにしても不満である。前にも書いたが、もっと色っぽい描写にしろとかミニスカートを履かせろとか女子マネージャー的なポジションの子を入れろとか言いたいわけではまったくない。
しかしそれにしても色気がなさすぎる。個人的に「かなりポリコレに配慮したウルトラマン」だと思っている「ウルトラマンX」でも坂ノ上茜や百川晴香のかわいさは伝わって来た。もっとも、百川晴香については天才少女というアニメ的な設定だったが「ウルトラマンブレーザー」ではどうもそうした「アニメ的な飛躍」を意図的に排除しているか、うまくいっていないかのどちらかなのだろう。

「ウルトラマントリガー」については、完全に豊田ルナをメインに持って行って、恋模様もあり、「豊田ルナのかわいさをいかに表現するか」に照準が当たっていたので、作中の豊田ルナは輝いていた(文字どおり、光るシーンもあった)。だから、「ブレーザー」と比較するのは酷かもしれない。
が、いくら軍隊的な組織だからといって、戦場では男も女もないからといって、「動いているのが男性か女性かわからない」みたいな描写をするのは、個人的には、「ウルトラマン」という子供向け作品には合っていない気がする。

第一話、「SKaRD」のメンバーを隊長が一人ひとり集めていくシーンを「パトレイバーみたい」と言っている人がいた。現在、私はマンガ版のパトレイバーを読んでいるが、おそらく「パトレイバー」という作品は、警察組織をいちおう調べたうえで、各所に美少女・美女を配置し、なおかつよけいなサービスシーンなど入れず、「女の子のかわいさ」も成立させている。
裏事情はまったく知らないが、主人公が女性なのも、警察組織や、お話そのもののリアリティから考えて女の子にした方が良いという判断があったのかもしれない(余談だがレイバー搭乗者の適性は男も女も関係ない、という設定にしたのは、当時としては先進的ですよね)。
「パトレイバー」の主人公がもしも男性だったら、と考えるとだいぶ印象は変わってくる。おそらくもっとずっと地味なルックの作品になっただろう。

ブレーザーの話に戻すと「ウルトラマンZ」も「ブレーザー」同様、制服は地味だったが、物語を地味と感じたことはないんだよなぁ。でもブレーザーとの違いを比較する気力もない。

寒い夜だから……。

あ、「ブレーザー」の「ブレーザー」と怪獣のデザインはかなり好きですよ。

おしまい










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