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今さら2002年のハロプロについてあーだこーだ書く(個人の見解です)

テキストを書くのに自分にだって調子のいいときと悪い時がある。
調子の悪い時はつい悪口を書いてしまいがちだ。

今日は一度、ハロプロ史に残る「事件」であった「ハローマゲドン」についてずっと悪口を書いて、途中でやめてしまった。
といいつつ、仕切り直してまた書き始める。

「ハローマゲドン」とは、2002年7月31日にプロデューサーつんく♂により発表された「ハロー! プロジェクト」の大規模改変、「人事異動」のことを指し、ファンの間で呼ばれている呼称。
つんくによる発表だったが、つんくが考えたわけではないだろう。

私個人の「ハローマゲドン」に対する評価は、以下のとおり。

・順調と思われた、少なくないユニットが結果的に尻すぼみになり、なくなった。タンポポ、プッチモニなどはそんな感じ。
・シングルを一枚か二枚、出すだけの短命ユニットが大量に生み出された。「何か新しいことが始まるのかな」と思ったらそうでもなかった、という印象が非常に強い。そういう肩透かし感は「いかにもゼロ年代的」と皮肉ることも可能。
・あまりにも大規模で複雑な改変だったため、ファンが「エモいコンテクスト」をものすごく紡ぎにくくなった。

この後、数年は「この大規模人事異動って、何かものすごい深謀遠慮があるのでは」と思っていたが、結局、何もなかったと思う。「あった」という意見があったらそれは尊重するが、私にとっては何もなかった。

そもそも「モーニング娘。」は、加入と卒業を繰り返すことで、リアリティーショー的な感情のゆさぶり(構成メンバーも、ファンも)によって売れたグループだ。「アサヤン」の頃はある程度、そういう意味で送り手と受け手の感覚にズレはなかったと思う。
簡単に言えば手売りのCDが売れなければ悲しいし、売れればうれしい、センターになれたらうれしいし、なれなかったら悲しい、というような話だ。

ところが「ハローマゲドン」でめちゃくちゃにひっかき回してしまったために、もうファンが勝手に物語を夢想することもむずかしくなってしまった。
まあ、「運営」はダラダラやるよりはバッサリ心機一転、みたいなつもりだったのかもしれないが、尻すぼみになったユニットにはみっともなさしか感じなかった。

今でも「ハロー! プロジェクト」は存在するが、「モーニング娘。」以外のグループを知る人はそんなに多くないだろう。
「それは違うよ」という人がいるかもしれないが、このわけのわからなさの責任は2002年の「ハローマゲドン」にあると私は思っている。現在のハロプロユニットは、22年前の愚策のあおりを今でも食らっていることになるので、気の毒に思えてしまう(あくまで私個人の見解です)。

なんで22年も前のことを執念深く書いているかというと、エンタメを提供する側が、ファンの感情を無視したからである。学校の席替えやクラス替えだって、もうちょっと考えるよ。
はっきり言って、「運営」の思い上がりだったと思うよ。

その後もモーニング娘。にソロ歌手だった藤本美貴が加入するなど、ハロプロはメンバー同士の「化学反応」を期待するかのような人事を行っているが、そこで劇的な何かが生まれた記憶はない。
「化学反応」って、無理やり起こすものじゃないんで……。

そのくせ2003年3月頃の「ミニモニ。」からの矢口卒業と高橋愛加入のバトンタッチはわりと丁寧に行っており、意味が分からなかった。まあ1年後の2004年5月で「ミニモニ。」は実質的な解散状態になるが。
「ミニモニ。」はさすがにドル箱だったのか、延命措置として矢口を卒業させた代わりに高橋愛を入れた。
矢口が卒業した理由は、矢口にハロー! プロジェクトキッズたちをまかせて新ユニットを立ち上げることにあったようだ(2003年8月に「ZYX」というグループでデビューシングルを発表)。

しかしこの「ZYX」もシングル二枚のみでアルバムも出していない。
矢口以外の「ZYX」のキッズメンバーは後のBerryz工房や℃-uteの一員としてある程度、名前を売るが、ハロプロってこういう「試しに出してみました」みたいのがあまりに多すぎたよな。

アホらしくなって私のハロプロに対する興味はゼロになった。

今はでかくて甘いパンを食べることにしか興味がない。

おしまい







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