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荒涼とした都会日記・2024(ウキウキワクワク、UKIWAKUエブリディ)
ホームセンターに行った。
そこの登りエスカレーターの奥、エスカレーターと壁との間にガチャガチャの機械が何台か設置してあった。
「何が入っているんだろう?」と思い、エスカレーターとガチャガチャの機械のあいだに入ると、
「危険ですから近づかないでください!」
みたいな音声とともにエスカレーターのセンサーが反応し、たいへん腹が立った。
それなら置くなよ、そんなところにガチャガチャの機械を。
その後、ラーメン屋に入った。
小さい受付みたいなスペースにいる店員に、直接注文するシステムのラーメン屋だった。
しかし、その店員の前に立っても下を向いたまま、何か書き物をしていて無視された。
「あれっ、まだ営業してないのか?」
と思い、外の看板を確かめると「営業中」となっている。
再び戻って話しかけると、
「いらっしゃいませ!!」
と言ってきたが、これも本当にムカついた。
そして角煮ラーメンを頼んだが、乗っかっている角煮はまずかった。
ラーメンもまずかった。
水もまずかった。
店主の顔もまずかった。
店の内装も、ヒドイもんだった。
ボロボロだった。
壁に穴が空いていて、そこから寒風が吹きこんでいた。
穴の前には力士のような巨漢が立っていて、ほっぺたをふくらまして、
フーフー言って、寒風を吹き返そうとしていた。
ぜったいに許さない!!
……しかし、まあいつまでも怒っていても仕方ないから許してやるか。
自分へのご褒美として、プリンを買って食べた。
まずかった。
許さない! こんなまずいプリンをつくった人間どもを。
ゼッタイニ ユルサナイ ユルサナイ ユルサナイ……。
コンピュータは、人類が滅亡した後も、ずっとそうつぶやき続けていたという。
おしまい
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