昨日もまあまあの陽気だったのに本、読めず(おもしろ文章)

「馬、千里を駆ければ、土、食べてもまずいだけ」
とは架空中国の架空の国「ベラホンテ皇国」の詩人、ディジェリドゥ・ハイパーカンデンチの残したことわざである。

このことわざの真意は、
「明け方のコンビニ前で酔っぱらって大声で話している若者は射殺してよい」という過激なもの。このことわざは波紋を呼び、中学校の生徒全員が学校で学びもしない六分儀を買わされることとなった。

時代は大航海時代ーーーーーーーー。

日本ではちょうど江の島から三浦海岸まで、屋形船がどんちゃん騒ぎしながらわたって大騒ぎになった頃である。
その頃の日本では、まだ海水浴場から海水浴場へ、船で横断した者はいなかった。海の果ては滝になっており、まっすぐ進むと滝に落っこちて、「チクタクバンバン」の世界で永遠に「移動する目覚まし時計」に追い回されると信じられていた。

この頃、日本の代表であったのが、チチンプイプイ・プイ太郎という男である。もともとは「物陰から飛び出してきて、他人をワッと驚かせる」ことで生計を立てていたが、実家の商売を継ぐかたちとなり、日本のリーダーとなったのである。

日本は架空中国の架空の国「ベラホンテ皇国」とは、円満な関係を気づいていた。ベラホンテ皇国が欲しがっていたのは、日本のコロタン文庫であった。
日本は世界で唯一の「コロタン文庫」産出国だったので、これをベラホンテ皇国に輸出した。ベラホンテ皇国は、日本に「ガムの使用後の包み紙」を一枚、三十万円で売りつけていた。
しかし日本は文句も言わなかったし不満もなかった。

それは、日本の交易のためにベラホンテ皇国からやってくる親善大使がいつもズボンのチャックを開けており、その開いた部分に、液状のカラシを水鉄砲で注入する遊びをやっていたからである。

しかし、時代は動く。
チチンプイプイ・プイ太郎は高さ十センチの踏み台から落ちて即死。
代わりに即位したのが、柴犬であった。
「日本の長は柴犬デース」と世界に知らしめたことにより、「なめてんのか!」とみんな激怒。

しかし、激怒することにより脳内に埋め込まれたチップが融解し、地球上の90%の人間が死に、残りの10%は人語を解するブロッコリーとなった。

そして何もない草原に、乾いた風がふきすさぶのみであった。

おしまい

「スキ」を押してくれるとモチベーションがあがるのでよろしくお願いします。というか逆に「スキ」が押されないと書く気が起きないので、ぜひよろしくお願いします。

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