公園のベンチ

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気袋3「交換」

「座ってもええかな?」老婆の声がした。涙も出尽くしたところだった。 「どうぞ。」 「あり…

気袋2「ギフト」

乳母車を引く、老婆。 闇の中から現れた。 ゴロゴロと近づいて来る。 あれ?さっきのばぁさん…

気袋

真夜中の公園は相変わらずベンチが点滅している。いくつかの灯りが消え、いくつかの灯りが点く…

大輪

ドーン! 大きな音が響き渡った。 ドーン!ドーン!と続く。 花火だった。 花火の音は、遠…

輪転写

雲の写真を撮っている人。世間の枠と自分の枠を重ねて写真を撮ると言う。楽しそうに語った。意…

浮雲

その枠、私のなんです。さっき、落としちゃったみたいで....ごめんなさい。 ーーこの香り。あ…

世間の枠

一瞬、強い香りが鼻を突いた。 それは、人工的な香り。 きっと、人が肌に付けるものだろう。 …

錯覚

わたしにはわたしを確かめる術が無い。 これは不文律か。 わたしがわたしだと思っているわた…

まどろみ

身体の細胞が少しづつ意識と結びついていく。 瞳は瞼の中で目覚めをぼんやりと自覚する。 肩か…