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少年院卒が考える教育マガジン

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少年院を出て感じる、子育てや教育環境についてまとめてあります。
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#学校

少年法に守られた人間が日本の社会に訴えたいこと

“ゲームやネットの影響を受けて凶悪犯罪を簡単に犯す未成年が増えた“ と言う人がいるけれど、私は今に始まったことではないと思っている。 日本人のクソみたいな“美徳“である、臭いものに蓋の精神は今も昔も変わらないだけではないだろうか。 最近起こった事件の中で私が興味を持ったのは以下の2件。 ・茨城一家殺傷事件 ・立川ホテル殺人事件 茨城一家殺傷事件の犯人は、私と同じ関東医療少年院を出院している。 要は未成年の時に逮捕されて少年院送致になっておきながら、更生せずに再犯

いじめる側もいじめられる側も経験して思うこと

私は今では想像が付かないほど、内気で無口な子どもだった。 特に両親が離婚してからは、学校へ行っても友人と一言も口をきかない日もあった。 いじめを受け始めたのは両親が離婚してすぐの、小学校4年生から。 中学2年生で非行に走るようになってからは、いじめる側に回った。 昨今のいじめのほとんどが、死に直結するほど陰湿で残酷なものになっている。 悲しいが、いじめがこの世から無くなることはないだろう。 人は人に対し、優劣を付けたがる生き物だ。 特に若い頃は視野も経験も少なく

教師に金銭的、精神的余裕が必要だと思う理由

少子化に伴い、介護職に勤めている方の給与や福利厚生についてよく議論されるようになった。 私は教師についても、同様に考えてほしいと思っている。 これには理由があって、お金と精神的な余裕が関係している。 金銭的余裕と精神的余裕はいつだってイコール やはり、金銭的余裕のない人間が精神的余裕を保つことは難しい。 余裕のない大人がどうなるかは、挫折を経験した方なら分かるのではないだろうか。 金銭的に余裕があり、社会的に肩書きもしっかりしてる人の家の子どもを想像してほしい。

少年院卒が断言する、環境と人生は絶対に関係がある

私は少年院に入ったことを、一片も後悔していない。 起こしてしまった事件に対して反省はしているが、後悔することはない。むしろ、少年院に入ったことを有難く思っている。 幼児教育において、親や周囲の環境が与える影響は大きいといわれている。 稀に「そんなの関係ない!」と言う人もいるが、言語道断だ。そういった人は、自分が恵まれていることに気付いていないだけであろう。 今日は、少年院卒として言いたいことがある。 実体験を踏まえた上で、子育てに悩む親御さんたちへ。または、人生に悩