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大阪カジノ用地賃料「不当鑑定疑惑」

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しんぶん赤旗日曜版が2022年9月にスクープし、その後も連続追及してきた大阪カジノリゾート(IR)用地の格安賃料・不当鑑定疑惑。第三弾までの記事を特別に全文公開します
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記事一覧

【全文公開①】◎大阪維新市政に新疑惑/カジノ用地賃料大値引き/専門家「不正な不動産鑑定」

〝評価額談合〟で毎年15億、累計500億円超優遇  カジノリゾート用地の賃料を不当に安くし、カジノ事業者を優遇している―。大阪市の松井一郎市長(日本維新の会顧問)が開設を狙う大阪カジノに新疑惑が浮上しました。日曜版編集部と日本共産党・宮本岳志衆院議員の調査で判明したもの。調査に協力した不動産鑑定士は、本来の賃料との差額を35年間で計500億円超と試算。市が賃料の根拠とした鑑定評価に「不正があった疑いが極めて高い」と指摘しています。 本田祐典記者 ※肩書や今年・昨年などの表

【全文公開➁】◎カジノ用地不正値引き疑惑/大阪市〝賃料増額〟とウソ/契約内容は安値固定/宮本岳議員が日曜版示し追及

 不正や虚偽があってもカジノ開設を認めるのか―。大阪カジノの安すぎる用地賃料をめぐる不動産鑑定評価の不正疑惑(日曜版10月2日号)を日本共産党の宮本岳志衆院議員が国会で追及しました。大阪市による審議会での虚偽説明や、鑑定業者による基準違反など新事実も暴露。府市が国に提出したカジノ開設申請の大前提が崩れています。 本田祐典記者 ※肩書や今年・昨年などの表記は掲載時点  松井一郎市長(日本維新の会顧問)らが推進する大阪カジノの不正は〝底なし〟です。  宮本さんは10月27日の

【全文公開➂】◎スクープ不当鑑定疑惑/大阪カジノ、市主導で安値に用地鑑定/鑑定依頼前に〝予定額〟

 大阪カジノの安すぎる用地賃料をめぐる不動産鑑定評価の不正疑惑―。松井一郎・大阪市長(日本維新の会顧問)が、鑑定評価前に「賃料は年約25億円」とする市幹部の報告を受けていたことが分かりました。松井氏は、鑑定評価をしても市の予定する賃料とほぼ同額になることを事前の会議で確認。市の決めた金額に評価額を合わせた「不当鑑定」の疑いが高まりました。  ※肩書や今年・昨年などの表記は掲載時点  大阪市は、カジノリゾート用地49㌶(大阪湾の人工島夢洲内)を年約25億円の賃料でカジノ事業