甘いものは苦手です。
決して食べ物の話ではない。
自分の作るデザインやイラスト、ZINEのこと。
甘いテイストが苦手だ。細かく言うと、ファンシーでいろいろ飾りがついているものより、すっきりとシンプルなものが好きだ。
シフォンの布のスカートよりもデニム生地というと具体的にイメージできるかなと思う。
「かわいい」と言われると一瞬怯んでしまうけど「甘い」と「かわいい」はきっと違う。近いような意味の言葉をざっくりと捉えてはいけない。
不思議なもので、狙ってはいないのに私の作るものは「かわいい世界」らしい。
ふんわりと、優しいと言われるのだけど、私は実はシャープなシュッとした作品が作りたいし、そのような評価に憧れている。
でも絶対そうならない。もうかなりの時間このジレンマに苦しんできて、1年くらい前にそろそろ諦められるようになってきた。
いいじゃないか「かわいく」ても。言われるのは本人ではなく、作品なのだから。
イベントによってお客さんの求めるテイストが違っていると感じるので、自分の居心地の良い場所を毎回確認して、まだまだ探索中だ。
「かわいいテイスト」でも甘くならないように。そんな作品を目指して進んでみよう。
そしてそれが少しでも自分の納得に近づけるように。
文学フリマ東京を終えて、自分の方向を改めて見つけ直しています。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?