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「プロアナ」最終オーディションの感想

今まであんまり言ってきませんでしたが、哲学や心理学、宗教学に興味があります。あそび屋Kaiです。 最近仲良しエンジニアさんの影響で、落合陽一さんの活動をウォッチするようになりました。ここではNews PicksのWEEKLY OCHIAI各回の感想やその時々に考えたことをこのノートにしたためます。

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2つの点でおもしろい回だった。

1つは、ゲストの大橋未歩さんの的確なコメント力。その端々から「アナウンサーに求められるもの」や「業界」の様子が伺えたのが興味深かった。

例えば「NHKは幅広い年代層の方が視聴されるのでゆっくり話す必要がある、といった背景などもあり…」というフォローにはなるほど!と思わされたし「お話していると視線が落ちがちに…ただ、こういった技術的な部分は後からついてくると思うので…」といった指摘は、やはりテレビという媒体を経験してるが故だなと感じた部分。「評価をする」という立場で、相手へのフォローを忘れない姿勢もすごく好感が持てた。

個人的には登場する(アンジュさんも含む)全アナウンサーの中でこの方がいちばんコメント力あって好き!

もう1つは、落合陽一さんの質問力。「質問」って色々なものが詰まっていると思ってて。普段の番組内では圧倒的に質問をされる側で、それに対する回答の速さや深さもすごく面白いなと思って見ていたんだけれど、いざ質問をする側になってもその深さは変わらないというか…むしろ鋭さが増すんだなと。

何がすごいって、通り一遍等な質問ではなく、きちんと各々に対して本人が普段から考えている(はず)のことをピンポイントで質問しにいっているところ。思考や視点の切り替えの速さが垣間見られてすごく面白かった。

もう一言付け加えると、彼のスタンスが一貫してアウトプット主義なのもいい。「問題を感じています」で終えさせずに、「じゃあどうすべきだと思いますか?」って切り込んでいくスタイル。それこそが対話を前に進める糸口になるし、見習いたいなと思った。

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最後に、オーディション対象のみなさまについて。
すごいプレッシャーの中でのオーディションだったと思うので、その胆力は本当に素晴らしいと思う。

で、実際に誰がいいかというのは選考が通った後に出演する番組構成次第だとは思うけど、少なくとも今回の番組において重要だったのは的確なコメント力と落合さんへのインタビュー力だと私は思っていて。

純粋にその目線で見たときの私の中の順位は
夏生嵐彩さん > 大成安代さん > 奥井奈々さん > 安田真理さん の順。

良くなかったと感じた部分を私ごときが指摘するのも憚られるので、ここでは私が良かったと思う方だけに言及する。

夏生嵐彩さんの素敵なところは、思考を言語化できるところ。自分のコメントすべき箇所ではきちんとそれを表明していたし、言葉の言い換えもできてた。TwitterやNews picksのコメント欄ではアート分野だから盛り上がってた みたいな評価をしている人もいるようだけれど、多分それは見当はずれ。

夏生さんのトークの中で印象的だったのは、きちんと落合さんと対話していたという点。News Picksの番組を見ている人の大半は、落合さんが見たくて見てる、といっても過言ではなくて、多分彼女はその部分をきちんと理解していたし落合さんの魅力的な言葉を引き出すことに注力していたように見える。しかも、本人も楽しみながら。

対話というのは単に同調することだけを指すわけではなく、「どういう意味ですか?」とか「それってこういうことですか?」というやり取りも彼女が一番多かったように思う。

加えて落合さんの著書にも触れるなど、この面接の場において「対話する相手のことを知る」というアタリマエのことをあたりまえにできる人なんだという印象を受けた。

すごく興味深い方だったので、今後に期待。

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おみやげ
・5年後、10年後のビジョンを明確化すること。
・自分が「良くない」と感じるものが、どうであれば「良く」なるのか、具体的に思考してアウトプットする習慣を。

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なんとご本人からコメントがいただけちゃったので、調子に乗ってちょっとだけ追記する。


夏生さんの面白いところは、根底にアーティスト視点を持っているところだと思ってる。つまり、他の出演者の方が「落合さんからの質問に答える」「落合さんに質問をする」に注力している間も、彼女は「自分の立ち位置」を冷静に観察する観測者の視点を持っているということ。

つまり、場を(もっというと落合さんを)どう見せるか、演出するかにまで気を回せる"(ゆとりの意味の)あそび"が感じられた。

アーティストというのは感情の赴くままに振る舞うように捉えられがちだけれど、そういった感性も持ちながら、きちんと「その場における最も適切な役割」を理解した上で振る舞える(場合によっては自分が一歩後ろに下がる)ことができるあたり、とてもクレバーだと感じた。

それは当然落合さんご自身が持っている魅力でもあり、その相乗効果が会話の興味深さに繋がったんじゃないかと思う。

ぶっちゃけ他の番組のプロアナじゃなくて、WEEKLY OCHIAIのアナウンサー役やってほしい。

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