ロシア支持にはリベラルはそぐわない話

日本共産党は党首などが「憲法9条バンザイ、日本人が他国に侵略するのは止めよう」と恍惚に満ちたうめき声をあげる一方で、その手下の人たちが「日本が攻められた時には自衛隊を活用するのが当然です。」と言っているようである。

そういう自己矛盾を起こしているのが実にリベラルらしいのである。

つまり、綺麗事と別の綺麗事を一度に言うために統制が取れなくなっている、自己矛盾を起こしてしまっているのである。以前は「日本に攻めてくるようなあたおかな国はない、核保有国は理性的であるので共産圏の核はきれいな核である。」と言って強引に矛盾を解消していたのだが、現にウクライナに攻撃を仕掛け、また、ウクライナの抵抗にあって劣勢となるや「核兵器準備ヨーシ!」と言い出した国が出てきてしまったので書割りレベルの理論武装であっても齟齬が起こってしまったのである。

けれども、そんな自己矛盾に負けるようであればそれはリベラルとは言えないのである。何人かの共産主義者であれば自衛隊を廃止して(共産党が政権を握って)共産党軍を作ればいいじゃないかという明後日の解決策を叫んだと思うのである。けれども、政権党への野望が芽生えた日本共産党は共産党軍という余りにも不人気が予想される策よりも自衛隊の活用というもう共産党の名を捨てよというレベルのインチキを平然と語るようになったのであろう。

いいよ。もう共産党の名を捨てよう。どうせ実質はリベラル政党になっているのだから共産党を辞めれば老人以外の人からも名前だけで嫌われるということはなくなるであろう。

まあ、一部の頭の硬い連中が今でも強硬に「ロシア革命バンザイ、赤旗バンザイ、赤軍バンザイ」と頑張っているのだろうと思う。けれども、元自衛官の人も「共産党こそが右翼だ」と言ってくれている時代なのである。共産党の名を捨てればもう少しは生き延びられるのではないか。

いや、共産党の名を守って朽ちてゆくのも一つの生き方ではあるんだよ。それは否定しない。

けれども、日本の政党として生き延びてゆくならばもう共産党は共産主義を放棄してリベラル政党として生きてゆくべきだと思う。

安心してほしいのは、極左のロシア支持派はれいわ新撰組とかいう諸派の小政党にも逃げ込んでいるようである。

なんだか知らないけれどロシアを支持しているようで、国会でのロシア非難決議に反対するようである。まあ、小政党なので歴史の波に飲まれて消えてしまうかもしれないが、共産党がその名を捨ててリベラル政党として再出発しても極左過激派の後継政党は存在するので大丈夫である。つまり、共産党内でロシアの大義を何が何でも信じる、共産革命バンザイの人は「れいわ」という新しい所属先があるのである。そこに逃げ込めばまだロシア万歳を叫び続けていられるのではないか。昨日、国会で質問したムネオ先生もロシア万歳を叫び続けるためには、「れいわ」に移籍するのが良いと思うのである。

ロシア支持にはリベラルはそぐわないのである。

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