家庭とは

こども庁をこども家庭庁にするのに「伝統的家族」に反対だから反対と言い出すのがよくわからない。この人たちは家庭なしに子どもを孤独に放り出して構わないと考えているのだろうか。それなら社会的擁護をどうするのかという議論をもう少し真面目に進めるべきなんじゃないかと思う。

そういう労力の必要なところは見ないことにして、大人には大人の都合がありますからこどもはちゃんと聞き分けて大人の邪魔にならないようにしてください。家庭には子どもの居場所なんてないんですよ、なんていうのが本音だったらどうしようと思うのである。

左派やリベラルが一斉に「こども家庭庁」に反対の意見を出すのは私には恐怖ですらある。もちろん、中には虐待経験などで家庭にネガティブな感情を持つ人がいていいけれども、「家庭」に対して全員がネガティブな反応を示すのは、今の世の中で家庭に戦前のような家父長制の幻影を見出しているようで、もはや病的とも言えるのではないか。

むしろ、現代にどのような家庭を目指すべきかという議論も重要であると思うけれど、結構、家族の多様性を盾に議論が回避されているのではないかと思う。もしくは女性の権利だけが強調して唱えられているような気がしないでもない。

リベラルならば男の権利は剥ぎ取ってもいいから女性の権利を尊重することで男も利益を得られるというのが当然のようであるが、それで一体男の利益とは何かということについては問うこと自体を禁じられているのではないだろうか。

そう考えてしまう私はやはりエセリベラルなのである。

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