選択肢は増えないだろう

多分、同性婚も夫婦別姓も事実婚じゃいや、法律婚にしろという意見が強いと思う。つまり、国が正式のふうふとして相続権を認めろということである。

パートナーシップでも代理人の資格を認めれば病院での入院したパートナーの代理人として病状を聞いたり、意識のないパートナーに代わって同意書にサインしたりすることは可能になるだろうけれど、財産の相続はできないので法律婚を求めている。別姓婚も同じであろう。

つまり佐藤さん(男)と山田さん(女)が結婚して佐藤さんが先に死ぬのは平均寿命の違いからしばしばあり得ることである。この時、山田さんがその財産を相続できれば、佐藤家から山田家に財産が移動することになる。

山田家にしてみれば財産を奪えるので別姓wlcomeということであろう。

後は結納をどうするかだろう。普通は結納金は夫側から妻側に渡されるものである。もちろん婿養子の時は逆に妻側から夫側に渡されることになる。別姓婚の場合は結納話ということにせざるを得ないだろうし、まあ、結納はしないという家も増えているから大きな問題にならないかもしれないが、別姓婚だけれど結納金を要求すれば詐欺的だろうね。

別姓婚推進論者は「家」なんて関係ありません!というけれど、家族の中に別姓がいるということは「家」を意識せざるを得なくなる訳である。一人っ子なので自分の姓がなくなると家が途絶えてしまうという別姓論者の主張は家意識の最たるものである。

別姓婚になれば家意識の復活が明確になるし、男側の財産を妻側の家に奪われるという構図になるので、男側は結婚に益々消極的になってゆくだろう。女性側は金のある男を捜しまくるということになるだろうけれど。

つまり、別姓婚では相続システムを変えないと結婚のバランスが崩れてしまうので、非婚化はますます進む可能性が高い。もちろん、相続する財産が最初からない家では「そんなのどうでもいいよ」というだろうけれど、財産のない男性は女性からは選ばれないであろうから、そういう男との結婚は女性の方から敬遠されることになって成立しにくくなる。

つまり、別姓婚はミスマッチを増やし、混乱を深めるだけの愚策である。何でも男が悪いといいたいフェミニストにしてみれば「自分が結婚できないのは男が悪い」と言いまくれるのでよい制度だというかもしれないけれど。

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