平和のためには独立は要らないという話

まあ、昔、孫崎先生が「中共の軍事費が日本の10倍である」ということをツイッターで述べられた時には、日本は中共に攻められたら速やかに無条件降伏しよう、日本人は優秀だから日本が中共の少数民族として日本自治区になったとしても優秀な日本人であれば中南海の中枢に多数が登用されるはずなのでむしろ日本人が中共を操縦できるから大丈夫だという主張が多く出て、そんなの日本は専守防衛だから中共と軍事的に張り合う必要はないけれど、日本が攻められないだけの軍備増強をしようなんていうと「お前はネトウヨだから自衛隊が軍隊ではないことを知らない。自衛隊は中共と戦争することはできない。」みたいなことを言われたような気がする。

つまり、日本が中共に侵略されるという前提であれば速やかに無条件降伏して中共の一部になりましょう。戦争するくらいなら日本は武装解除(どうせ軍隊でもない自衛隊なのでさっさとやればいい)しましょう!という人たちがウクライナに関しては「ロシアは侵略するな!ロシアは帰れ!」というのは理屈がおかしいのである。

「日本だって平和のためには中共に無条件降伏するのだからウクライナもロシアに無条件降伏するのが当然だ。何より大事なものは人命だ。人命は地球より重い。ロシア軍に殺されるくらいなら無条件降伏してロシアに服従すればいいじゃないか。どうせソ連の時には同じだったじゃないか」というのが対中共では日本は速やかに無条件降伏して中共の自治区になろうと主張する人にとっては整合性があるのではないか。

それとも彼らのいう「頑固に平和、戦争はいらない」というのは看板だけのものだったのだろうか。なんだか一貫性がないように見えるわけである。まあ、彼らにとって日本人のような黄色人種はアーリア人種に比べて劣った第二級の種族に過ぎないので独立を維持する価値はないけれど、白人種つまりアーリア人種は高貴であるから抵抗し、独立を維持する価値があるという80年以上前の価値観や優生思想を持っているということなのかもしれない。

いや,私はエセリベラルだから、日本の独立の維持を支持するし、たとえ中共が攻めてきても徹底抗戦を支持するので、ウクライナの人たちが徹底抗戦する気持ちは理解できるし、支持するのだけれど。


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