栄誉栄典

単純な疑問なのだけれど、この栄誉、勲章って国から貰う、もしくはせめて地方自治体レベルから貰うものじゃないの?

オリンピックの出場選手の決定って法人格のそれぞれのスポーツ連盟などが決めるような気がするのだけれど、あれは国からの栄典に準ずるのだろうか。それなら日本相撲協会も同じ公益財団法人なのだから、優勝力士への賞金は憲法違反に当たるというように思う。

まあ共産党独裁政権ならプライベートという考え方はなくて栄光あるものは全部全部国家のものという考えなのかもしれないけれど。

一方で言うと、コロナワクチンの接種はリスクの大きさによって優先順位が決められると思う。だからこそ、医療従事者が優先になり、次に致死率の高い高齢者という順番になっているのではないか。この点を考えると、オリンピック選手やそのコーチなど随伴者にワクチンを優先して打つのは特権というよりも世界の多くの国に感染の流行が広がるのを防ぐために必要な措置とは考えられないのだろうか。

今回のウイルス感染症は重症化して致死的になりうることが恐れられているが、若年層では不顕性感染を起こすことが知られている。つまり、感染していても症状のない人が自分が感染者であることに気づかないと健常者のように振る舞うのは当然である。そうすると、その人の周囲にサイレントで感染しうるので、オリンピック会場内で知らない間に感染が広まってしまいかねないわけである。

そうなると、症状がなく、自分が感染者であるという自覚のないまま本国に帰った選手たちから感染がその国に拡散してしまいかねない。それを防ぐためにはワクチンを接種して感染可能性を減らすことは有効な手段と言える。

日本ではワクチンの接種がまだ少ないので、ワクチンを打つこと自体が特権とみなされている向きもあるのかもしれないが、首相も日米首脳会談で訪米したときにファイザーの社長と電話会談したそうである。

そりゃ、直接ファイザーの本社に乗り込んで行って直談判したと言うレベルではないけれど、電話会談であっても、一国の首相に社長が直接話をされたわけだからファイザーも若干は日本への供給量を増やさざるを得ないだろう。

ワクチン担当大臣の河野氏も9月には何とか、と言っているようなので、日本政府も努力を続けているということであろう。

社民党の車椅子使用者が、「合理的配慮とは自分たちが必要だと言ったらすぐに調達するものだよ!急に言われてもできないなんてふざけるな!」という意味の主張をされていたがない袖は触れないのである。我々はできることをできるだけやっていただくことを望むべきなのである。

自称野党支持者の人達はサイレントマジョリティや政府与党を奴隷の如くに見做して我が命令に速やかに従え、理屈などどうでもいいから命をかけて奉仕せよと言いたいのかもしれないが「無理を通せば道理が引っ込む」ということはそう簡単に実現しないのである。

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